取引は売買の注文を出すところからスタートします。その後その取引の決済を行って取引を終了します。FX取引はこの繰り返しとなります。ここでは取引の全体の流れとレートの見方、そして最も簡単な取引方法についてご案内します。
先に行う売買注文とその取引を清算する売買注文が一連の取引となり、通常の外貨両替などのように買いっぱなしや売りっぱなしで完了することはなく、必ず往復して取引を完了することになります。
まず取引のはじめに行う売買のことを新たな注文ということで「新規注文」といい、新規注文で保有したものを逆に売買して清算する注文のことを「決済注文」といいます。
新規注文で取引を開始して、決済注文で取引を終了することになります。
実際に取引をはじめるにあたって、一般的に為替レートには2つの価格があることを知っておく必要があるのでご説明します。
テレビのニュース番組などで為替レートが表示される際によく「ドル100.00-100.05円」などと「2つ」のレートが表示されています。
これは「売りの価格」と「買いの価格」がそれぞれ表示されていて、買いの価格と売りの価格が若干異なるのです。
売りの価格のことを「Bid(ビッド)」、買いの価格のことを「Ask(アスク)」と言います。そして、この差のことを「スプレッド」と言います。
それでは、楽天 FXでの為替レートの見方をご説明します。楽天 FXにログインすると下図のレートの画面が表示されます。
下記は米ドル/円の取引を意味し、売りの価格と買いの価格がそれぞれ表示されます。
FXの取引では、リアルタイムの為替レートを見ながら、「買いたい」「売りたい」と思ったときに取引をすることができる注文方法があり、もっとも簡単な操作で行えますのでご紹介いたします。
では、具体的な例として米ドルの最小取引単位「1,000ドル」の取引について解説いたします。 注文の種類は「ASストリーミング注文」と呼ばれるもので、発注時に新規・決済の指定をする必要がなく、決済時の対象ポジションも自動的に選択される注文になります。当該注文をおこな う場合には、※取引画面内にて事前にお客様ご自身で設定をする必要があります。 FXの注文方法の中では最もスピードを重視した注文方法になります。
それでは、新規注文から決済注文までをストリーミングで行う流れをご案内します。
楽天 FXではじめるには、注文画面の「ASストリーミング」を選択します。
この画面で「通貨ペア」・「数量」・「スリッページ」を入力して注文の設定を行います。
1,000ドルの取引であれば×1,000の入力欄に「1」と入力します。
表示されているレートの買いボタンをクリックすると、買いが約定します。売りボタンをクリックすると売りが約定します。
注文が完了すると、「約定(やくじょう)」となり、新規の注文が完了します。
新規の注文を約定して取引中になると、建玉(たてぎょく)を保有した状態になります。
「建玉」とは現在保有中の各々の「取引」そのもののことを指し、「ポジション」という言い方もします。
トレーディングならではの言い回しですね。
売値が買ったときの値段を上回った
買ったときの買値より売値が上回って、利益として確定したい場合は「決済注文」に移ります。
取引を終了する場合も同じ画面で、「ASストリーミング」を選択します。
この画面で「通貨ペア」・「数量」・「スリッページ」を入力して注文の設定を行います。
1,000ドルの取引であれば×1,000の入力欄に「1」と入力します。
※ この場面で、数量を2,000にして売りをクリックすると、1,000の買いに対して、2,000の売りを行うので、1,000の売りポジションを保有することになります。
注文が完了すると、「約定(やくじょう)」となり、これで一連の取引が終了します。
「89.525」で買って「89.541」で売ったので、1.6pipsの利益になります。
1,000ドルのお取引なので、16円の利益ですが、1万ドルの取引なら160円の利益となり、10万ドルの取引なら1,600円の利益となります。
「照会」の「約定照会」で取引損益の確認をすることができます。
損が発生している場合はマイナスの数字で表示されます。
詳しい操作方法につきましてはオンラインヘルプをご覧ください
このように、簡単で直感的に取引を行えるASストリーミングのほか、条件に応じて注文を行う設定注文などございますので、お客様のお取引に応じて注文方法をご活用ください。
外国為替証拠金取引(FX)は、取引通貨の価格変動や、スワップポイントの支払いにより、損失が生じるおそれがあります。また、外国為替証拠金取引(FX)は少額の証拠金で、その差し入れた証拠金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。また、その損失額は差し入れた証拠金を上回るおそれがあります。
外国為替証拠金取引(FX)の取引手数料は無料です。なお、取引にあたっては各通貨の売付価格と買付価格には差(スプレッド)があります。スプレッドは通貨ペアごとに異なります。詳しくは取引説明書等をご確認ください。
〔楽天FX口座〕
レバレッジコースに応じて取引金額の4%~100%(最大レバレッジ25倍)の証拠金が必要となります。
(法人のお客様の場合は、取引金額に当社が定める証拠金率(*)を乗じた金額以上の証拠金が必要となります。)
〔楽天MT4口座〕
想定元本の4%以上の証拠金が必要となります。(法人のお客様の場合は、想定元本に当社が定める証拠金率(*)を乗じた金額以上の証拠金が必要となります。)
*当社は、金融先物取引業協会が算出した「為替リスク想定比率」以上となる証拠金率を通貨ペアごとに定めております。「為替リスク想定比率」とは、金融庁長官が定める方法(定量的計算モデル)を使い算出されるものです。
通常時は広告表示のスプレッドでお取引いただいておりますが、為替市場における取引高の低下又は売買が一方向に集中しているなどの状況においてはスプレッドが広がる場合があります。また、広告表示の値は実際の取引時のスプレッドを保証するものではなく、お客様の約定結果による実質的なスプレッドが広告表示の値と合致しない場合がありますのでご注意ください。
なお、スプレッドの拡大は、以下のような状況において発生する場合があります。
※平日早朝時(概ね6時30分~7時30分※サマータイム期間中は一時間繰り上がります)
※国内外の金融市場休場日(海外のクリスマス休暇や年末年始など)
※主要経済指標の発表前後
※震災などの天変地異や政変又は金融・経済関連の重大な出来事などの突発事象の発生時