FX用語集
FX の取引に関する重要キーワードを解説します。「なんとなく聞いたことがある」、「詳しい意味は知らないけれどなんとなく使っている」から脱却して、FX 取引の上達を目指しましょう!
- あ行
- か行
- さ行
- た行
- な行
- は行
- ま行
- や行
- ら行
- 英字
あ行
相対取引
取引所を介さずに売り手と買い手が直接取引すること。取引価格は双方の合意によって決定します。FXも業者が価格を提示し、顧客が数量を指定して注文する相対取引です。
アノマリー
理論的根拠があるわけではないが、よく当たると言われる相場における経験則のこと。代表的なものに1~5月に向けて株価が上昇し、6月から下げる傾向を表す米国の格言「5月に売り逃げろ(Sell in May)」などがあります。
安全通貨
世界規模で金融や経済が混乱するリスクが高まった時に買われやすい通貨のこと。日本円やスイスフラン、米ドルやユーロが安全通貨と言われています。
往って来い(いってこい)
相場がある水準まで上がった(下がった)後に、もとの水準まで下がる(上がる)こと。要人発言や突発的なニュースでこの現象が良く起こります。
一服感
相場の値動きがいったん止まった状態を表します。相場が上昇した後に値動きが止まった場合は「上げ一服」、相場が下落した後に値動きが止まった場合を「下げ一服」と呼びます。
嫌気
相場に悪影響を及ぼすと思われる材料が出た場合に使われます。「大統領の発言を嫌気、ドル円が売られた」といったように使われます。反対に、相場に好影響を及ぼすと思われる材料が出た場合は好感という言葉が使われます。
薄商い
市場での取引量が少ない状態のこと。お盆やクリスマス、年末などの時期に見られ、相場はほとんど動かなくなります。逆に何か突発的な事件が起こった際は、取引参加者が少ないため、一方的に相場が変動することもあるので注意が必要です。
上値が重い/底堅い
相場が上がりそうで上がらない状況のことを上値が重いと言います。あるポイントまでは上昇するものの、そこで押し戻される、という動きが続きます。
通貨の価格が下落したものの、それ以上は下げ渋り、下がらない状態が続くことを底堅いと言います。相場の底が堅くなると、徐々に上昇基調へとトレンドが転換します。例えばドル円の場合、100円ちょうどや100円50銭などのキリのいい価格の時に発生することが多いです。
円安/円高
円安とは、他国の通貨に対して、日本円の価値が下がること。例えば、1ドル=100円から、1ドル=10円になることを指します。
円高とは、他国の通貨に対して、日本円の価値が上がること。例えば、1ドル=100円から、1ドル=90円になることを指します。
エントリー/クローズ
FXでは、新規取引を開始することをエントリー(=建玉を持つ)と呼び、持っている建玉を決済することをクローズと呼びます「。仕掛ける「」手仕舞う」と言うこともあります。
欧州通貨
ヨーロッパで使用されている通貨のこと。ユーロやスイスフラン、ポンドのようなメジャー通貨の他、デンマーク・クローネ、スウェーデン・クローネ、ノルウェー・クローネのようなマイナー通貨も含まれます。
押し目買い
相場が上昇トレンドに入っている際、一時的に調整(反落)したタイミングで買い建玉を持つこと。押し目買いにより、高値掴みを避けて、有利な価格で取引することが可能です。
オセアニア通貨
オセアニアで使用されている通貨のこと。オーストラリアドル、ニュージーランドドルがオセアニア通貨と呼ばれ、比較的高金利であることが特徴です。
オプションのカットオフタイム
通貨オプションにおける、権利行使の最終締切時間のことで、通貨オプションの満期日は対象となる日時と市場が決められています。東京市場の午後3時、ニューヨーク市場では日本時間の24時(夏時間は23時)にあたり、この時間はポジション調整のための取引が活発化し、相場が大きく動くことがあります。
織り込み
相場に影響を与えると思われる経済指標やニュースなどの材料が、事前に価格に反映されていること。相場に好結果を及ぼすと思われる材料が明らかになっても、すでに価格に織り込まれている場合、相場は上がらず、逆に下落することもあります。
か行
外国為替市場
日本円や米ドルなど異なった通貨を売買し、資金を調達する市場のこと。インターバンク市場とも呼ばれます。証券取引所のような公設施設があるわけではなく、金融機関など限られた参加者が、インターネットや電話などを利用して通貨の売買取引を行っています。主要な市場は、ロンドン・ニューヨーク・東京があげられます。
ワンポイント
国内株式市場の取引時間は15時までですが、外国為替市場では土日を除いて24時間休みなく取引が行われています。
FXの取引日は日本時間の7時~翌朝7時(夏時間は6時)の24時間を一日として区切られています。
買い戻し
売り建玉を決済するために買いを入れること。新規で買う注文と区別するためにこう呼ばれます。
為替レート【2wayプライス、ビッド(Bid)/アスク(Ask)】
通貨を交換するときの、他国の通貨との交換比率のこと。ニュースなどで「1ドル=100円」のように報道された場合は「1ドルは100円と交換できる」という意味です。
2wayプライスとは、FX取引で価格を提示する際に、売値と買値の2つを同時に表示すること。
ビッド(Bid)とは価格を提示する側(楽天証券)の売値で、提示された方はその価格で売り注文をすることができます。
アスク(Ask)は価格を提示する側(楽天証券)の買値で、提示された側はその価格で買い注文をすることができます。
金融や経済が混乱するリスクが高まった時に買われやすい通貨のこと。日本円やスイスフラン、米ドルやユーロが安全通貨と言われています。
逆指値注文(ストップオーダー)
逆指値注文(ストップ・オーダー)とは、現在の価格よりも高い価格での買い注文・安い価格での売り注文のこと。通常、現在のレートよりも不利な価格を指定しての注文となります。
ワンポイント
今よりもっと安いときに売りたい、もっと高いときに買いたい!と思った時に活用しましょう。
キャリートレード
金利の高い通貨を買い、その通貨よりも金利の低い通貨を売って、長期的に保有・運用する投資方法のこと。対円通貨ペアであれば、ニュージーランドドルや、トルコリラ・南アフリカランド・メキシコペソなどの新興国通貨もキャリートレードに人気です。
急騰/急落
相場が急速に上昇することを急騰と呼びます。反対に、相場が急速に下落することを急落と呼びます。
堅調/軟調
相場が徐々に上昇する傾向にあり、上げ基調が続いている状態を堅調と呼びます。反対に、相場が下落基調にあり、崩れやすい状態を軟調と呼びます。
好材料/悪材料
経済指標が予想より良い結果だったり、金利上昇など相場が上昇する要因のことを好材料と呼びます。反対に、相場が下落する要因を悪材料と呼びます。
さ行
材料出尽くし/材料待ち
相場に影響を与えると思われた要因(材料)が明らかになり、それが相場に反映され、相場が変動しなくなることを材料出尽くしと呼びます。また、売買の手掛かりがなく、投資家が新しい材料が出てくるのを待っている状態を材料待ちと呼びます。
裁量トレード
取引を行う際、自らの投資経験や情報分析、相場観をもとに判断を下し、売買を行うこと。ディスクレショナリー取引、裁量取引とも呼ばれています。相場に合わせて柔軟に対応できるメリットがありますが、感情に左右されやすいというデメリットもあります。
差金決済
差金決済とは、取引の際に必要なお金の全額を用意せずに買った時と売った時の値段の差額だけを受け取る、または支払う取引のこと。例えば、差金決済で1万ドルを100円で買って101円で売る場合、実際の100万円を用意する必要はなく、差額の1万円のみのやりとり(この場合は利益)になります。
指値注文(リミット・オーダー)
指値注文(リミット・オーダー)とは、予め希望した価格と数量を指定して行う注文のこと。通常、現在のレートよりも有利な価格を指定して注文を出します。現在レートが100円の時、101円になったら売る、もしくは99円になったら買う、といった注文が指値注文にあたります。
ワンポイント
今よりもっと安いときに買いたい、もっと高いときに売りたい!と思った時に活用しましょう。
資源国通貨
エネルギーや鉱物などの資源を主な輸出品としている国の通貨のこと。メジャー通貨ではオーストラリアドルやカナダドルが資源国通貨にあたります。南アフリカランドやノルウェー・クローネといったマイナー通貨も資源を主な輸出品としているため、これに該当します。
システムトレード
あらかじめ設定した売買条件に従って機械的・継続的に行う取引のこと。Meta Trader4(通称MT4)などのプラットフォームを利用した自動売買なら、仕事中や睡眠中でもコンピュータに取引を任せられます。人為的な取引ミスや感情に左右されることを避けられるのがメリットです。
ワンポイント
楽天証券ではMeta Trader4の取引もできます。無料のデモ口座もあるので気になる方はぜひデモ口座をお試しください。
質への逃避
政変や戦争などで金融市場が混乱し、先行きに対する不安が高まった際、リスクを避けるために信用度・流動性が高い資産へ資金が集まること。信用度が高い日本円、スイスフラン、世界の基軸通貨である米ドルなどが避難先としてあげられます。
ショートカバー
保有している売り建玉を買い戻す(決済する)こと。ショートカバーが原因で、相場が押し上げられる場合や下落傾向から一転して反発する場合があります。
ショートスクイーズ
スクイーズ(Squeeze)は「搾る、圧搾する」という意味で、ショートスクイーズは、売り建玉を決済させて絞り出すこと。市場の建玉が売りに傾いている時に、他の参加者が大きく買いを仕掛けることで相場の上昇圧力が高まり、その結果売り建玉保有者の損切り注文等が殺到し、相場が更に上昇することになります。
証拠金取引
担保として一定額の証拠金を預け入れ、取引によって生じた損益(差額)を証拠金で調整する取引のこと。FXもこの証拠金取引の一種で、正式名称は「外国為替証拠金取引」です。
順張り/逆張り
順張りは、通貨ペアの値動きのトレンド方向に沿ってトレードする手法のこと。上昇トレンドの場合は買い、下降トレンドの場合は売り建玉を建てます。逆張りは、相場の反転を狙って、トレンドに逆行する建玉を持つ手法です。相場が過熱し、いったん天井あるいは底をつけるタイミングをとらえれば大きな利益が期待できますが、上級者向けの手法といえます。
新興国通貨(エマージング通貨)
将来的には経済大国になることが予想される新興国諸国(エマージング諸国)の通貨のこと。トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドなどがそれにあたります。政策金利が高めの傾向があるため、リスクオン局面では買われやすく、リスクオフ局面では売られやすい特徴があります。
信託保全
FX業者が、顧客から預かった証拠金を、信託銀行に信託すること。信託保金を導入している会社は、自社の資金と顧客の資産を分別して管理しています。万が一FX業者が倒産した場合も、預け入れた証拠金は戻るため、顧客の資金は守られます。
スイングトレード
数日から数週間程度の為替の値動きを利用して、利益を狙う取引手法のこと。デイトレードよりも大きな利幅が期待できますが、同時に損失が広がる可能性もあるため、しっかりリスク管理を行う必要があります。
スキャルピング
数銭から数十銭の利幅を狙って、1日の間に何度も取引を行い、利益を積み重ねる手法のこと。建玉を保有してから決済するまで、数秒から数分という極めて短い期間で行われます。
スクエアにする
建玉がない状態のこと。保有している建玉をすべて決済することです。スクエアにするとノーポジションにするは同義語となります。
スプレッド
スプレッドとは、売値(Bid)と買値(Ask)の価格の差のこと。FX取引において、日本国内では数多くの会社が取引手数料無料であるため、このスプレッドは日本のFX業者における手数料のようなものです。スプレッドが狭ければ狭いほど、取引コストが低くなります。
例えば、ドル円が、売値110.000円、買値110.002円の場合、スプレッドは0.002円(0.2銭)になります。
スプレッドが0.2銭で、1万(取引数量)のドル円を取引する場合、取引コストは:1万×0.2銭=2,000銭=20円(取引コスト)
スリッページ
注文したレートと、実際に約定したレートに誤差が発生すること。相場が急落・急騰するような激しく動く場面で発生しやすいという特徴があります。また、スリッページは有利な場合と不利な場合があります。
スワップポイント
取引している通貨ペア間で発生する、金利差の調整分のこと。FXでは、高い金利の通貨を買い、低い金利の通貨を売れば差引で金利を受け取ることができ、逆の場合は金利を支払うことになります。
10,000通貨あたり |
スワップ |
買い |
売り |
ドル円 |
70 |
-96 |
上記のスワップポイント表の場合、ドル円を10,000通貨買って翌日に持ち越すと、70円のスワップを受け取ることができます。
ドル円を10,000通貨売って翌日に持ち越すと、96円のスワップを払う必要があります。
相関性/逆相関性
二つ以上の通貨ペアが密接に関わり合い、一方に変化があればもう一方もそれに連動して動くことを相関性がある、と呼びます。逆に、一方が変化したとき、それに対して反対の動きをとることを逆相関性がある、と呼びます。
損切り、ストップロス
損失が発生している建玉を決済し、損失を確定させること。ストップロスとも言います。
損切り注文(ストップロス・オーダー)
損切り注文とは、想定とは反対に相場が動いたときにすでに保有している建玉の損失を確定させるための決済注文方法のこと。通常、損失を最小限に抑え、リスクをコントロールするためにこの注文を使います。
た行
建玉(たてぎょく)
FXの取引において、約定済の新規注文で未決済の取引または取引数量のこと。建玉のことを「ポジション」とも言います。買い注文のときは「買い建玉」、売り注文のときは「売り建玉」と呼びます。
ダマシ(騙し)
テクニカル分析において、買い・売りを示すサインが出たにも関わらず、相場がその反対に動くこと。多くの投資家が注目しているポイントでダマシが起こるケースが多く、ひっかかってしまった場合、傷口が広がる前に早めに損切りするなど対応が必要となります。
追加証拠金
一定水準以上の損失が膨らんだときに、保有建玉を維持するために追加で証拠金を入金すること。期限までに入金しないと建玉が全て決済されます。一般的に追証(おいしょう)と言われます。
通貨の表示
外国為替市場では、通貨をアルファベット3文字で表示します。例えば米ドルであればUSD、日本円はJPY、ユーロはEURなどです。
通貨 |
表示 |
米ドル |
USD |
ユーロ |
EUR |
日本円 |
JPY |
ポンド |
GBP |
オーストラリアドル(豪ドル) |
AUD |
カナダドル |
CAD |
スイスフラン |
CHF |
ニュージーランドドル(NZドル) |
NZD |
南アフリカランド |
ZAR |
トルコリラ |
TRY |
中国人民元 |
CNH |
通貨ペア
FX取引で交換する通貨と通貨の組み合わせのこと。代表的なものには、ドル円、ユーロドルなどがあります。
通貨切り下げ
固定相場制を採用している国が、自国通貨が安くなるように為替レートを変更すること。これを行うと輸出品が安くなり、輸出競争力が高まるメリットがある半面、輸入品の価格が上がるといったデメリットもあります。
ティック
為替レートの一回一回の値動き、または価格変化の最小単位のこと。値動きが多い場面ではティックが多く配信されます。ティックの値動きを表示したチャートのことを「ティックチャート」と呼びます。
デイトレード
取引を行ったその日のうちに建玉を決済し、翌日に持ち越さない取引手法のこと。寝る前に損益を確定することで、相場変動の影響を気にせず、安心して休むことができます。また、スワップポイントについても考慮する必要がありません。
テクニカル分析
過去の価格の推移を分析し、将来の値動きを予測すること。分析は移動平均線などのチャートを用いて行います。
手控え
相場の流れの様子を見るため、市場参加者が売買を見送っている状況を表す言葉です。重要な指標発表や要人発言の前などによく使われます。
独歩高/独歩安
ある特定の通貨だけが、他の通貨に対して強い状態を独歩高と言います。反対に、特定の通貨だけが他の通貨に対して弱い状態を独歩安と言います。
ドテン(途転)
保有している建玉を決済し、反対の建玉を持つこと。今まで買いの建玉を保有していた場合は、決済したあとすぐ売りの建玉を持ち、売りの建玉を保有していた場合は、決済後にすぐ買いの建玉を持ちなおすことを意味します。
ドルペッグ制
経済基盤の弱い国で採用される、国の通貨レートを米ドルに連動させる制度のこと。主に固定相場制の国で用いられることが多く、国の経済の安定のためにこの制度を採用する国もあります。
トレール注文
トレール注文とは、ある一定の値幅で逆指値注文が相場に追従する注文方法のこと。保有建玉に対し、相場が有利に動いた場合、追従している逆指値注文も値段が切り替わります。逆指値の価格は不利な相場の方向へは動かず、万が一相場が逆指値の水準を割り込んだ場合、そこで決済注文が成立します。
トレンド
相場の方向性・流れを「トレンド」と呼びます。上昇基調の場合は上昇トレンド、下落基調の場合は下降トレンド、という2つの種類があります。
な行
仲値
銀行の窓口などで用いられる、その日の基準となるレートのこと。金融機関は朝9時55分の為替レートを参考にこの仲値を決定します。仲値が決定する時間の前後はFXの取引が活発になりやすく、相場が大きく動くこともあります。
成行注文(ストリーミング注文)
成行注文とは、現在提示されている価格で売買する注文方法のこと。ストリーミング注文とも呼ばれます。
ナンピン(難平)
保有している建玉に損失が発生している状態で、新たに建玉を追加すること。平均コストは下がりますが、相場が逆に動いた場合、損失も増えるため、リスクが高い投資法です。
ワンポイント
ナンピンは推奨していません。ナンピンをする場合は資金管理をしっかり行いましょう。
ニューヨーク(NY)・クローズ
ニューヨーク市場が終わる、米国時間17時(日本時間の7時、夏時間は6時)で、外国為替市場の1日の終わりのこと。ほぼ24時間動いている外国為替市場の区切りとしても用いられます。
値ごろ感
過去の水準からみて、売ったり買ったりするのにちょうど良い価格だと思うこと。ただし、為替相場は一般消費財の価格とは異なり、大きなトレンドが発生すると、思いもよらぬ下落(あるいは上昇)を見せるため、値ごろ感でのトレードは危険です。
は行
半値押し/半値戻し
相場が上昇した後、上昇幅の半分程度下落することを半値押し、下落した相場が反転し、下落幅の半分程度上昇することを半値戻しと呼びます。
半値押しは押し目買いの、半値戻しは戻り売りのポイントとして注目されています。
パリティ
等価であることを意味します。例えばユーロドルが1.00(ユーロ1:ドル1)になればパリティです。
反発/反落
これまで下落してきた相場が値上がりに転じることを反発と呼びます。反対にこれまで上昇してきた相場が下落に転じることを反落と呼びます。
ピップス(Pips)
FXの値幅の最小単位のこと。円が関係しない通貨ペア(ユーロドルやポンドドル等)の際にスプレッドの単位で使われることがあります。1pip=1銭です。
なお、ドル円やクロス円等の通貨ペアの場合、0.01が1pip、その他の通貨ペアは概ね0.0001が1pipとなります。
必要証拠金
FXで取引を行う際に、最低限必要となる預託金のこと。FXでは少額の証拠金をもとに、レバレッジをかけることで、実際の資金(証拠金)より大きな金額で運用を行うことが可能です。
変動相場制/固定相場制
変動相場制とは、為替相場の決定を市場に任せ、需要と供給により変動させる方法で、メジャー通貨の多くがこの制度を採用しています。
固定相場制とは、為替相場を一定の範囲に固定する制度のこと。為替レートの変動により経済が不安定になる可能性のある新興国などの経済基盤の弱い国で採用されます。
ファンダメンタルズ分析
各国の経済状況や金利の動向など為替に影響をもたらす経済データを用いて相場を予測すること。
ブル(強気)/ベア(弱気)
相場が上昇基調にある状態を、雄牛が角を下から上へ突き上げる姿に重ねてブル(強気)と呼びます。反対に、相場が下落基調にある状態をベア(弱気)と呼びますが、これは、熊が攻撃する際、立ち上がって上から下に手を振り下ろすことに由来があります。
ポジション調整
相場に影響がありそうなイベントや経済指標発表前に、保有している建玉を一部決済するなど、リスク回避のために建玉の量を調整すること。週末や連休前、月末などの節目では建玉調整の動きが強まり、一時トレンドが逆行する場合があるので注意が必要です。
ボラティリティ
価格の変動率のこと。値動きが上下に激しく動き、変動率が高い状態を「ボラティリティが高い」と呼び、値動きがゆるやかで、変動率が低い状態を「ボラティリティが低い」と呼びます。
ま行
未実現損益(含み益、含み損)
決済していない取引を現在のレートで損益評価したときの金額のこと。まだ損益が確定(実現)していないため、未実現と呼ばれます。利益・損失共に、決済を行った時点で確定となります。
メジャー通貨/マイナー通貨
メジャー通貨とは、外国為替市場で取引量が多く、流動性が高い通貨のこと。米ドル、ユーロ、日本円、ポンド、オーストラリアドル、カナダドル、スイスフランなどがメジャー通貨と言われています。
マイナー通貨とは、外国為替市場で取引量が少なく、流動性が低い通貨のこと。代表的なものには南アフリカランドやトルコリラなどがあげられます。
戻り売り
相場が下降トレンドに入っている際、一時的に調整(反発)したタイミングで売り建玉を持つこと。押し目買い同様、有利な価格で取引が可能です。
もみ合い
相場が限られた範囲内での動きをくり返し、膠着している状態のこと。方向感が薄く、値動き幅も少ないため、トレードしづらい時期と言えます。
や行
有効証拠金
有効証拠金とは、FX業者に預け入れている証拠金に、現在持っている建玉の未実現の損益を加えた額の証拠金のこと。保有建玉が損を抱えていると有効証拠金は小さくなり、反対に利益を出していると有効証拠金は大きくなります。
有事のドル買い
戦争やテロなど有事の際に、リスク回避として基軸通貨である米ドルが買われること。ただし、テロの標的が米国だったり、米国で事件が発生した際は、米ドルが売られるケースもあります。
ら行
利食い(テイクプロフィット)
建玉に利益が出ているとき、建玉を反対売買(決済)して、利益を確定すること。テイクプロフィットとも言います。
利食い注文(テイクプロフィット・オーダー)
利益確定注文(テイクプロフィット・オーダー)とは、建玉に対して有利な方向に相場が動いた際に、反対売買を行う注文方法のこと。買い注文の場合はより高い価格で売りを、売り注文の場合はより安い価格で買いを指定します。
リスクオン/リスクオフ
金融市場が安定していて、投資家が高いリターンを狙ってリスクの高い資産に投資する傾向にある状況をリスクオンと呼びます。逆に金融市場が不安定で、リスクを避けて安全性の高い資産が選ばれる傾向にある状況をリスクオフと呼びます。
流動性
市場での取引量のこと。取引量が少ない=流動性が少ない通貨は値動きが荒くなり、スプレッドが拡大することもあります。
両建て
買い建玉と売り建玉を同じ量で同時に保有すること。相場変動による利益や損失は発生しませんが、スプレッドの差額と、建玉を保有した日数分の買いスワップと売りスワップの差額分がマイナスとなります。
- 両建ては経済的合理性を欠く取引であるため、楽天証券ではお薦めいたしません。
レバレッジ
レバレッジとは「てこの原理」のことで、FXでは少額の資金で大きな取引を行うことを指します。FXは最大25倍で取引ができるので、その分高い利益を得られる可能性がありますが、反対に大きな損失となることもあるため注意が必要です。
レンジ相場(ボックス相場)
一定の変動幅の範囲内で価格が推移する相場のことをレンジ相場と呼びます。相場を判断するのに材料が不足している時、先行きが不透明な時にレンジ相場となりやすく、決まった範囲内で価格は上下を繰り返します。
ロールオーバー
ロールオーバーとは、建玉の決済日を先延ばしすること。FXは本来2営業日後に決済をしなくてはならないルールがありますが、このロールオーバーにより、自分で決済しない限り、決済日を自動で延長できます。
ワンポイント
ポジションを持ったまま水曜のニューヨーククローズ(日本時間木曜午前7時、夏時間は午前6時)をまたぐと3日分のスワップポイントが付与されます。
- 通常は一日分付与されますが、取引日が水曜日の場合、決済日は土日をまたぐため、付与日数は3日分となります。
また、祝日などにより付与日数は異なる場合もあります。
ロスカット
必要証拠金の一定額を割り込むほど、建玉の損が膨らんでしまった場合に、強制的に反対売買(決済)が行われること。例えば、ロスカット水準が50%の場合、証拠金維持率が50%を下回ったら、お客様の建玉がすべて決済されます。
(証拠金維持率=純資産評価額÷必要証拠金)
ワンポイント
ロスカットされないように、証拠金維持率を常に気にしましょう。
ロング/ショート
買い建玉を保有すること・買ったまま持ち続けていることをロングと呼び、売り建玉を保有すること・売ったまま持ち続けていることをショートと呼びます。
ロンドン・フィキシング
ロンドン時間の仲値の時間帯のこと。ロンドン時間の16時(夏時間の場合は15時)で、日本時間の1時(夏時間の場合は24時)にあたります。この時間帯は相場の動きが活発になりやすく、大口投資家の取引が出てくる時間のため、マーケットの方向性が変わることが多くあります。
英字
ASストリーミング注文
ASストリーミング注文とは、発注時に新規・決済の指定がなく、自動的に選択される注文方法のこと。ASストリーミングの“AS”とは、「Auto Select」の略称であり、新規決済の別と、決済の場合の対象建玉の選択をシステムが自動で判別します。楽天証券ではASストリーミング注文を利用した取引が可能です。
FX(Foreign Exchange)
FXとは、2つの異なる国の通貨を買ったり売ったりしながら利益を出す取引のこと。正式名称は「外国為替証拠金取引」。例えば、1ドル=100円で購入し、120円のときに売れば20円分の利益が出ます。
また、売りからも取引ができるのがFXの特徴です。
IFD(イフダン)注文
IFD(イフダン)注文とは、新規の注文と、その注文に対する決済注文を同時に出せる注文方法のこと。現在の価格からの注文は指値・逆指値、その注文に対する決済は利益確定・損切り、それぞれの注文が出せるため、相場に合わせて使いわけられます。
IFO(アイエフオー)注文
IFO(アイエフオー)注文とは、IFD注文とOCO注文をあわせた注文方法のこと。新規注文の指値・逆指値と、決済注文の利益確定・損切りの注文を一括で出せるため、利益や損失の範囲を管理しやすくなるメリットがあります。
OCO(オーシーオー)注文
OCO(one cancel other)注文とは、2種類の注文を一度に出し、どちらかの注文が約定した場合はもう一方が自動的にキャンセルされる注文方法のこと。すでに保有している建玉でもOCO注文を使うことができます。