2024年8月16日
株式会社日本証券クリアリング機構にて、リスク管理の高度化を目的として、2024年8月26日(月)から商品先物取引のAS-VaRパラメータの設定方法等の見直しが行われる予定です。
本見直しに伴い、1枚あたりの証拠金の水準が段階的に引き上げられ、お客さまが当社に差し入れていただく新規建玉及び既に保有している建玉に対する証拠金の額が増加することが見込まれますので、あらかじめご留意くださいますようお願い申し上げます。
1枚当たり証拠金の見直しにより証拠金水準が数十%変化する商品もあることから、証拠金の設定方法見直しは下記のスケジュールで約4か月程度かけて段階的に適用する予定です。段階適用期間中は、現行方式と新方式それぞれの算出値を加重平均した値を適用いたします。
日程 | 内容 |
---|---|
8月26日(月) | 新方式によるAS-VaRパラメータの適用開始 ①現行方式の算出値と新方式の算出値を4:1で加重平均した値を適用 |
9月30日(月)~ | ②現行方式の算出値と新方式の算出値を3:2で加重平均した値を適用 |
10月28日(月)~ | ③現行方式の算出値と新方式の算出値を2:3で加重平均した値を適用 |
11月25日(月)~ | ④現行方式の算出値と新方式の算出値を1:4で加重平均した値を適用 |
12月23日(月)~ | ⑤新方式の算出値を適用 |
(ご参考)当社取扱い銘柄の1枚あたり証拠金シミュレーション(2024/7/1~7/5適用値)
スケジュール | 8/26 (月) |
9/30 (月)~ |
10/28 (月)~ |
11/25 (月)~ |
12/23 (月)~ |
|
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商品 | 現行方式 | 段階適用① (現:新 =4:1) |
段階適用② (現:新 =4:2) |
段階適用③ (現:新 =4:3) |
段階適用④ (現:新 =4:4) |
新方式 |
金 | 321,000 | 338,000 | 355,000 | 371,000 | 388,000 | 404,000 |
金スポット | 35,100 | 37,400 | 39,600 | 41,900 | 44,100 | 46,300 |
白金 | 106,500 | 111,500 | 116,500 | 121,000 | 126,000 | 130,500 |
白金スポット | 23,100 | 23,700 | 24,300 | 24,900 | 25,500 | 26,100 |
銀 | 285,000 | 312,000 | 336,000 | 360,000 | 384,000 | 408,000 |
パラジウム | 921,000 | 930,000 | 939,000 | 948,000 | 957,000 | 963,000 |
出典:日本証券クリアリング機構資料
ご注意
先物・オプションの価格は、対象とする株価指数や商品市場の相場の変動等により上下しますので、これにより損失が生じるおそれがあります。また、先物取引は、少額の証拠金で当該証拠金の額を上回る額の取引をおこなうことができ、大きな損失が発生する可能性があります。その損失は証拠金の額だけに限定されません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座で指数先物取引以外の先物取引又はオプション取引(商品先物取引、オプション取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、指数先物取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象の先物取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。オプション取引はオプションを行使できる期間には制限があります。また、オプションの市場価格は、現実の株価指数の変動等に連動するとは限りません。価格の変動率は現実の株価指数の変動率に比べて大きくなる傾向があり、場合によっては大きな損失が発生する可能性があります。
オプションは期限商品であり、買方が期日までに権利行使または転売をおこなわない場合には権利は消滅し、買方は投資資金の全額を失うことになります。
売方は、市場価格が予想とは反対の方向に変化したときの損失が限定されていません。また、売方は、オプション取引が成立したときは、証拠金を差し入れまたは預託しなければなりません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座でオプション取引以外の先物取引(指数先物取引、商品先物取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、オプション取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象のオプション取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。売方は、権利行使の割当てを受けた際には必ずこれに応じる義務があり、権利行使価格と最終清算指数(SQ値)の差額を支払う必要があります。
1枚あたり以下の取引手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225先物取引 275円(税込)/枚
日経225ミニ先物取引 38.5円(税込)/枚(1円未満切捨)
日経225マイクロ先物取引 11円(税込)/枚
東証グロース市場250指数先物取引 41.8円(税込)/枚(1円未満切捨)
金先物・白金先物・銀先物・パラジウム先物・ゴム先物・とうもろこし先物・大豆先物・小豆先物取引 275円(税込)/枚
金ミニ先物・白金ミニ先物・金スポット・白金スポット取引 77円(税込)/枚
日経225オプション取引は1取引あたり、日経225ミニオプションは1枚あたり以下の手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225オプション取引 売買代金の0.198%(税込)最低手数料198円(税込)(1円未満切捨)
日経225ミニオプション取引 19.8円(税込)/枚(1円未満切捨)
先物・オプション取引をおこなうには、委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金はVaR方式(特定のポジションを一定期間保有すると仮定した場合において、将来の価格変動により一定の確率の範囲内で予想される損失をカバーする額を計算する方法)によって計算され、「(取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目)-ネット・オプション価値総額+先物両建て証拠金」となります。
※先物両建て証拠金=銘柄ごとの両建て枚数×両建てにかかる限月の中で最も高い1枚あたりの取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目
※先物両建て証拠金は、価格の変動に損益が連動しない建玉(両建玉)を保有している場合であっても、上記算出式に基づく証拠金額が必要です。
※両建て取引は経済合理性に欠くおそれがあり、費用も二重にかかることをご理解のうえで、お取引ください。