[為替週間見通し]
*16:35JST ドル・円はもみあいか、薄商いのなか日米経済の現状を確認へ
来週のドル・円はもみあいか。クリスマス休暇で薄商いのなか、経済指標を点検
し、日米経済の現状を確認する展開となりそうだ。米利上げ直後でドルは底堅い値動
きになりやすいが、2016年以降の利上げペースに懸念が生じれば、ドル売りがやや強
まる可能性がある。ただし、日本経済の減速懸念が高まれば日本銀行による追加金融
緩和への思惑が再浮上し、円売りが優勢となる展開もあり得る。
米7-9月期実質国内総生産(GDP)確定値(22日)や11月全国消費者物価指数
(CPI)(25日)などが手掛かりとなろう。24日に公表予定の11月18-19日開催分の日
銀決定会合議事要旨は、追加金融緩和への方向性を探る意味で内容を注目したい。
【米7-9月期実質GDP確定値】(22日)
22日に発表される米7-9月期実質国内総生産(GDP)確定値は、前期比年率+ 2.1%
に対し、+1.9%の下方修正が見込まれている。米連邦準備制度理事会(FRB)による
利上げ直後でもあり下落要因になるとは想定しにくいが、利上げペースに影響を与え
るような内容となれば、ドル売りに振れる可能性はある。
【11月全国消費者物価コア指数(CPI)】(25日)
前年比0.0%が市場コンセンサス。10月実績は-0.1%だった。日銀の2%物価目標の
達成は困難な状況になりつつあり、2016年以降の追加金融緩和への期待感が高まりそ
うだ。予想を下振れる状況となれば、追加緩和への期待を背景としたドル買い・円売
りに振れる展開となる可能性がある。
12月21日-25日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。
○(米)11月中古住宅販売件数 22日(火)日本時間23日午前0時発表予定
・予想は、534万戸
参考となる10月実績は、536万戸。9月実績をやや下回ったものの、販売件数は高水
準を維持している。販売価格は上昇を続けており、在庫は増えていないことから、11
月は10月実績に近い数字が期待できそうだ。雇用情勢の改善は中古住宅市場の下支え
要因となっており、販売件数が急減する可能性は低いとみられる。
○(米)11月PCEコア指数 23日(水)午後10時30分発表予定
・予想は、前年比+1.3%
参考となる10月実績は、前年比+1.3%。インフレ進行の兆しは確認されていない
が、物価上昇率の鈍化につながる要因は少ないことから、インフレ率は10月実績と同
水準となる見込み。市場予想は妥当な水準か。
○(米)11月耐久財受注 23日(水)午後10時30分発表予定
・予想は、前月比-0.2%
10月は民間航空機・部品の受注が大幅に増加した。コンピューター関連や通信機器
も増えた。11月については10月に急増した反動で減少する見込み。ただし、輸送用機
器を除く数字は横ばいとなる見込み。経済活動の拡大を考慮すると、11月の耐久財受
注が大幅に減少する可能性は低いとみられる。
○(日)11月全国消費者物価コア指数 25日(金)午前8時30分発表予定
・予想は前年比0.0%
先行指標となる11月の東京消費者物価コア指数は前年比0.0%。原油安の影響でエ
ネルギー品目の価格が下落しており、物価上昇を抑えている。ただ、宿泊料金や一部
耐久財価格はやや上昇しており、11月については若干上昇する可能性も残されてい
る。
○日米の主な経済指標の発表予定は、22日(火):(米)7-9月期国内総生産確定
値、23日(水):(米)11月個人所得・個人支出、25日(金):(日)11月完全失業
率、(日)11月有効求人倍率
[予想レンジ]
・120円00銭-124円00銭
《MK》
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