[為替週間見通し]
*14:50JST ドルは底堅い展開か、米早期追加利上げ観測再燃で買戻し継続へ
来週のドル・円は底堅い展開か。ベルギーでのテロ事件を嫌気して米追加利上げ観
測は一度後退したが、複数の米地区連銀総裁が4月を含めた早期追加利上げ実施の可
能性に言及した。これを受けてリスク回避的なドル売りは一服し、一部でドルを買い
戻す動きが観測されている。
この動きは来週も続く可能性があり、米連邦準備制度理事会(FRB)関係者(金融
当局者)からタカ派的な発言が聞かれた場合、ドルの買戻しは一段と強まる見通し。
経済指標では4月1日発表の3月米雇用統計が有力な手掛かり材料となる。米雇用統計
が堅調なら、早期追加利上げ観測が再燃し、ドルは115円程度まで上昇する可能性が
ある。
【米2月PCEコア】(3月28日発表予定)
2月PCEコアは前年比+1.8%と予想されており、1月実績の同比+1.7%をやや上回る
見込み。目標値である2%に接近しつつあることから、予想通りならば早期追加利上
げの思惑が広がり、ドルを押し上げる要因となろう。
【米3月雇用統計】(4月1日発表予定)
3月米雇用統計の市場コンセンサスは、失業率が前月と同水準の4.9%、非農業部門
雇用者数変化は2月の+24.2万人を下回る+20.7万人となっている。追加利上げ観測の
後退を受けたドル売りはやや一服しており、3月雇用統計が予想通りならば、ドル買
いに振れやすい展開となる見通し。
・3月28日-4月1日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。
○(米)3月ADP雇用統計 30日(水)午後9時15分発表予定
・予想は前月比+19.3万人
参考となる2月実績は前月比+21.4万人で市場予想を上回った。3月については
3月中旬時点の新規失業保険申請件数がやや低水準だったことから、20万人超の雇用
増加となってもおかしくない。
○(日)日銀短観3月調査 4月1日(金)午前8時50分発表予定
・予想は、大企業製造業DIは10、大企業非製造業DIは22の予想
前回12月調査では、今年1-3月期の予測(先行き)で大企業製造業DIは7、非製造業
DIは18となっていた。3月調査のDIは昨年12月時点の予測をやや上回る可能性が高い
とみられている。景況感はやや悪化するが、想定の範囲内となる見込み。
○(米) 3月雇用統計 4月1日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+20.7万人、失業率は4.9%
非農業部門雇用者数の2月実績は前月比+24.2万人で市場予想を上回った。失業率は
4.9%。3月中旬時点の失業保険申請件数を参考にすると、3月の非農業部門雇用者数
は20万人を大幅に上回ってもおかしくない。失業率は2月と同水準の4.9%となる見込
み。
○(米)3月ISM製造業景況指数 4月1日(金)午後11時発表予定
・予想は50.7
参考となる2月実績は、49.5。先行指標となる3月マークイット製造業PMIは51.4で
前回実績を上回ったものの、期待されたほど改善しなかった。3月ISM製造業景況指数
は節目の50.0を上回る見込みだが、市場予想をやや下回る可能性がある。
○日米の主な経済指標の発表予定は、29日(火):(日)2月失業率・有効求人倍
率、(米)3月消費者信頼感指数、30日(水):(日)2月鉱工業生産、31日(木):
(米)3月シカゴ購買部協会景気指数
[予想レンジ]
・111円00銭-115円00銭
《MK》
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