[為替週間見通し]
*14:46JST ドル・円はもみあいか、米金融政策を巡って売買交錯の展開も
来週のドル・円はもみあいか。日米の重要経済指標の発表は特に予定されていない
ことから、欧米、アジア諸国の株価動向や要人発言が手掛かりとなりそうだ。米連邦
公開市場委員会(FOMC)の会合を今月26-27日に控えており、米早期利上げへの思惑
でドルの押し目買いが入るとの見方があるようだ。
ただし、市場関係者の間では4月利上げの可能性は低いとの見方が広がっており、1
ドル=110円近辺では短期筋などの間で利益確定を狙ったドル売りが増える可能性が
あることから、ドル・円の取引では売買が交錯する展開となりそうだ。
なお、15日まで開かれている20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)で通貨安競
争の回避について合意された場合、日本政府・日銀による円売り介入を実施すること
は難しくなりそうだ。円高圧力が多少高まる可能性もあり、ドルの上値はやや重くな
りそうだ。
【3月住宅着工件数】(19日発表予定)
3月住宅着工件数は、前月比で減少が見込まれており、年率換算件数は2月実績の
117.8万件から117.0万件となる見通し。3月住宅着工件数が予想以上に減少した場
合、早期利上げ観測は後退し、ドル売り要因となる可能性があろう。
【米金融当局者の発言】
26-27日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の据え置きが見込まれる
が、FOMCメンバーがタカ派的な見解を表明した場合、ドル買い材料になる。18日には
NY連銀のダドリー総裁が経済会合に出席を予定しており、ボストン地区連銀のローゼ
ングレン総裁は大学で講演を行う予定になっている。
・4月18日-22日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。
○(米) 3月住宅着工件数 19日(火)午後9時30分発表予定
・予想は、117万戸
参考となる2月実績は117.8万戸で予想を上回った。一戸建て住宅の建設が増加した
ことが要因。地域別では西部、中西部の着工件数が増加した。3月については、2月に
増加した反動でやや減少する可能性がある。ただし、115万戸程度であれば住宅市況
の悪化を示唆するものではないとみられる。
○(米)3月中古住宅販売件数 20日(水)午後11時発表予定
・予想は527万戸
参考となる2月実績は508万戸、前月比では-7.1%で市場予想を下回った。北東部、
中西部の販売が特に減少した。販売に対する在庫比率は4.4カ月で2月の4カ月を上
回った。3月については在庫不足が解消しつつあることや2月の反動で増加すると見込
まれている。大幅増加は期待できないが、市場予想は妥当な水準か。
○(米)3月景気先行指数 21日(木)午後11時発表予定
・予想は、+0.3%
参考となる2月実績は前月比+0.1%で市場予想の+0.2%を下回った。住宅建設許可
件数、株価、消費者期待度、新規受注は弱含みだった。3月については2月と比べて改
善している項目があることから、2月実績の+0.1%を上回る可能性が高いとみられ
る。
○(米) マークイット4月製造業PMI 22日(金)午後10時45分発表予定
・予想は、51.7
参考となる3月実績は51.5。製造業の業況は底入れしつつあるが、ドル高の影響は
残されており、生産や雇用で大幅な改善は期待できないとの見方が多い。4月の数字
は3月実績を多少上回る見込みだが、市場予想は妥当な水準か。
○日米の主な経済指標の発表予定は、19日(火):(米)3月住宅建設許可件数、20
日(水):(日)3月貿易収支、21日(木):(米)4月フィラデルフィア連銀景況調
査
[予想レンジ]
・108円00銭-112円00銭
《FA》
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