日中のお取引時間は15時15分まで延長されますが、15時10分から15分までの5分間は「プレ・クロージング」と呼ばれ、ザラバでの取引はおこなわれません。また、イブニングセッションの取引時間は現行と同じ23時30分ですが、ここでも最後の5分間は「プレ・クロージング」がおこなわれ、ザラバでのお取引は5分間短くなります。 「プレ・クロージング」では、板寄せを対象にした注文受付のみがおこなわれます。
新ルールでは、「成行注文の全数量約定」が板寄せの注文成立の条件ではなくなるため、板寄せ時に成行注文をおこなっても全数量約定するとは限りません。
プレ・オープニングで板寄せが成立しなくても、9時以降はザラバ取引に移行いたします。
「寄付注文」「引け注文」「不成注文」が廃止されますので、とくに日中取引終了時の板寄せで約定をご希望なさる際は、「プレ・クロージング」の受付時間帯に発注していただく必要があります。
指値注文から成行注文への訂正といった、注文種類の訂正はできなくなります。その場合、既に発注している注文を取消した後、新規注文として発注し直す必要があります。
楽天証券では、注文の有効期間として「本日中」※のみ発注可能です。期間の指定はできませんので、あらかじめご了承ください。
取引所が提供するストップ注文は、これまでの「逆指値注文」として対応させていただきます。
執行数量条件は時間帯と注文種類の組み合わせにより、選択できない組み合わせがあります。
「執行数量条件」とは、発注した注文数量が一部のみ約定するときなど、〔1〕残数量をそのまま注文板に残すのか、〔2〕残数量は失効させるのか、〔3〕全数量が即座に約定しない限り、全数量を即座に失効させるのか、を指定する新しい注文付加条件です。
発注前にあらかじめ指定する必要があります。
執行数量条件 | Fill and Store (FAS) |
一部約定後に未執行数量が残るとき、その残数量を有効とする条件 (現行と同じ) |
---|---|---|
Fill and Kill (FAK) |
一部約定後に未執行数量が残るとき、その残数量を失効させる条件 | |
Fill or Kill (FOK) |
全数量が直ちに約定しない場合は、その全数量を失効させる条件 |
注文の「有効期間」は、原則「本日中」のみとなります。有効期限の以下の発注の時間帯によって有効期間が異なります。
発注時間 | 注文の有効期間 |
---|---|
日中立会 | 日中立会時間に限り、注文が有効です。当日のイブニングセッションには引き継がれません。 |
イブニングセッション | イブニングセッションに限り、注文が有効です。注文は翌営業日の日中取引に引き継がれません。 |
(参考)新ルールの取引時間
注文方法によって、発注できる時間、発注できない時間があります。発注の入力が可能なケースについて以下の表をご参照ください。
注文種類 | プレ・オープニング | ザラ場 | プレ・クロージング | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FAS | FAK | FOK | FAS | FAK | FOK | FAS | FAK | FOK | ||
通常注文 | 指値 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
成行 | × | ○ | × | × | ○ | ○ | × | ○ | × | |
逆指値注文 | 指値 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ |
成行 | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | |
逆指値付 通常注文 |
指値 | ○ | × | × | ○ | × | × | ○ | × | × |
成行 | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
「指値注文」をご希望の場合には、執行数量条件「FAS」で指値をご指定ください。「FAK」「FOK」では、未約定の数量の処理方法が従来の指値注文とはことなります。 「成行注文」をご希望の場合、執行数量条件「FAS」を指定することはできません。「成行注文」を発注する際は、 「FAK」または「FOK」の執行数量条件をご指定いただく必要がございます。
さらに、新ルールでは、寄付条件(寄り指値・寄り成行)や引け条件(引け指値・引け成行・不成)の注文方法はできません。したがって、「成行注文」や「指値注文」に「執行数量条件(FAK、FAS)」を組み合わせて発注することによって、以前の注文条件と類似した発注を出すことができます。
注文方法は以下の表をご参照ください。表内の「旧ルールの注文方法」の欄の注文を指定したい場合、新ルールにおいては、「新ルールでの発注方法」の欄に記載されている方法でご入力ください。
旧ルールの 注文方法 |
新ルールでの発注方法 | 執行数量条件 | ご注意点 |
---|---|---|---|
寄り成行 | プレ・オープニング期間が終了するまでに、成行注文に「FAK」を指定して発注してください。 | FAK | 旧ルールとは異なり、注文枚数の全部が約定しない場合があります。 |
寄り指値 | プレ・オープニング期間が終了するまでに、指値注文に「FAK」を指定して発注してください。 | FAK | |
引け成行 | プレ・クロージング時間帯に、成行注文に「FAK」を指定して発注してください。 | FAK | 旧ルールとは異なり、注文枚数の全部が約定しない場合があります。 |
引け指値 | プレ・クロージング時間帯に、指値注文に「FAS」「FAK」を指定して発注してください。 | FAS・FAK | 「FAS」が旧ルールと同等の注文となります。 |
不成 | プレ・クロージングの時間帯に指値注文を取消し、その後に成行注文の「FAK」を指定して発注してください。 | FAK | 旧ルールとは異なり、注文枚数の全部が約定しない場合があります。 |
本日中の指値注文 | 指値注文に「FAS」「FAK」を指定して発注してください。 | FAS・FAK | FASが旧ルールと同等の注文となります。 |
本日中の成行注文 | 新ルールでは、成行注文を原則即時に約定させます。したがって、成行注文にFASを指定することはできません。 | FAK | 旧ルールとは異なり、注文枚数の全部が約定しない場合があります。 |
成行注文が約定しない場合があります。約定しないケースとして、2つのケースが考えられます。
旧バージョンでも発注は可能です。ただし、J-GATE導入に伴い発注時には「執行数量条件」を選択いただく必要がございますが、旧バージョンでは画面上で選択ができないため、「指値注文はFAS」「成行注文はFAK」としてお取扱いたします。マーケットスピードVer10.1では、執行数量条件の選択が可能なので、最新バージョンのご利用をおすすめします。
制限値幅制度について、従来の「テーブル制」から「定率制」に変更するとともに、値幅の適用期間が「営業日単位」から「取引日単位」に変更されます。
トピック | 新制度 | 現行 |
---|---|---|
制限値幅制度 | 定率制 | テーブル制 |
値幅の適用期間 | 取引日単位 | 営業日単位 |
区分 | 通常時制限値幅 | 第一次拡大時 制限値幅 |
第二次拡大時 制限値幅 |
---|---|---|---|
株価指数先物取引 | 8% | 12% | 16% |
株価指数オプション取引 | 13% | 17% | 21% |
先物・オプションの価格は、対象とする株価指数や商品市場の相場の変動等により上下しますので、これにより損失が生じるおそれがあります。また、先物取引は、少額の証拠金で当該証拠金の額を上回る額の取引をおこなうことができ、大きな損失が発生する可能性があります。その損失は証拠金の額だけに限定されません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座で指数先物取引以外の先物取引又はオプション取引(商品先物取引、オプション取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、指数先物取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象の先物取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。オプション取引はオプションを行使できる期間には制限があります。また、オプションの市場価格は、現実の株価指数の変動等に連動するとは限りません。価格の変動率は現実の株価指数の変動率に比べて大きくなる傾向があり、場合によっては大きな損失が発生する可能性があります。
オプションは期限商品であり、買方が期日までに権利行使または転売をおこなわない場合には権利は消滅し、買方は投資資金の全額を失うことになります。
売方は、市場価格が予想とは反対の方向に変化したときの損失が限定されていません。また、売方は、オプション取引が成立したときは、証拠金を差し入れまたは預託しなければなりません。大阪取引所において、同一の先物・オプション口座でオプション取引以外の先物取引(指数先物取引、商品先物取引)を取引する場合、当該先物・オプション取引口座内での取引の証拠金は一体として計算・管理されるため、オプション取引以外の取引において相場の変動により証拠金が不足し、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要になる場合があります。また、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、それが対象のオプション取引に関して発生したものでなくても、その他の先物・オプション取引の建玉が決済される場合もあります。更にこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。売方は、権利行使の割当てを受けた際には必ずこれに応じる義務があり、権利行使価格と最終清算指数(SQ値)の差額を支払う必要があります。
1枚あたり以下の取引手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225先物取引 275円(税込)/枚
日経225ミニ先物取引 38.5円(税込)/枚(1円未満切捨)
日経225マイクロ先物取引 11円(税込)/枚
東証グロース市場250指数先物取引 41.8円(税込)/枚(1円未満切捨)
金先物・白金先物・銀先物・パラジウム先物・ゴム先物・とうもろこし先物・大豆先物・小豆先物取引 275円(税込)/枚
金ミニ先物・白金ミニ先物・金スポット・白金スポット取引 77円(税込)/枚
日経225オプション取引は1取引あたり、日経225ミニオプションは1枚あたり以下の手数料がかかります。
銘柄名 取引手数料
日経225オプション取引 売買代金の0.198%(税込)最低手数料198円(税込)(1円未満切捨)
日経225ミニオプション取引 19.8円(税込)/枚(1円未満切捨)
先物・オプション取引をおこなうには、委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金はVaR方式(特定のポジションを一定期間保有すると仮定した場合において、将来の価格変動により一定の確率の範囲内で予想される損失をカバーする額を計算する方法)によって計算され、「(取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目)-ネット・オプション価値総額+先物両建て証拠金」となります。
※先物両建て証拠金=銘柄ごとの両建て枚数×両建てにかかる限月の中で最も高い1枚あたりの取引所証拠金額×当社が定める証拠金掛目
※先物両建て証拠金は、価格の変動に損益が連動しない建玉(両建玉)を保有している場合であっても、上記算出式に基づく証拠金額が必要です。
※両建て取引は経済合理性に欠くおそれがあり、費用も二重にかかることをご理解のうえで、お取引ください。
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