豪ドルは資源国通貨と先進国通貨のふたつの顔を持っています。オーストラリアは、多様な地下鉱物や農産物を供給する世界有数の 資源国であるほか、先進国の中で比較的高金利であること、日本との時差が1時間と短く、取引時間が重複していることなど、豪ドルは 日本でも人気の高い通貨です。
2011年後半の豪ドルの動きは、欧州の問題をはじめ、米国や中国などアジア経済の減速懸念が高まる中で軟調な展開となり、10月 上旬には72円台の年間安値を付ける場面もありました。その後はリスク回避と巻き戻しを繰り返し、70円台半ばを中心としたもみ合いが 続きました。
欧州の問題に目処が立ち、世界経済も再び加速する状況になれば、オーストラリアは資源・食料などの需要拡大の恩恵を受けると 思われます。今後の円安への反転を期待し、豪ドルやオーストラリア債券に組入を行っている投資信託や豪ドルのMMFへ投資を 検討なさってみてはいかがでしょうか。
GDPが2四半期連続のプラス
2011年12月7日に発表されたオーストラリアの2011年7-9月期GDP(国内総生産)は、前期比で1.0%増となり、2四半期連続の プラス成長となりました。資源セクターへの投資や堅調な消費が寄与したほか、前回分(4-6月期)も上方修正されており、 世界経済の先行きが不安視される中で、同国経済は底堅さを示したといえます。
2ヶ月連続で政策金利を引き下げ
オーストラリア準備銀行(RBA)は11月と12月に連続して政策金利を引き下げました。それぞれ0.25%ずつ、計0.5%の利下げとなり、 政策金利は4.75%から4.25%となりました。インフレの落ち着きと世界経済の下振れ警戒を背景に、リスク管理の一環による利下げと 思われるほか、2009年7月の政策金利が3.0%だったことを踏まえると、一段の金融緩和の余地を有していると考えられます。
2012年1月現在、楽天証券ではオーストラリア債券や豪ドルに投資するファンド33本を取扱しております。 今回は、中でも過去3ヵ月における分配金再投資での収益率(リターン)を年率換算した「トータルリターン」が 10%以上(2012年1月27日時点)のファンド8本をリストアップいたしました。
トータルリターンは、ファンドの過去の運用実績を把握する際の指標とされています。注目のオーストラリアや豪ドルに投資したいけれど、どのファンドを買えばいいのか分からない方は、トータルリターンや分配金の有無などに注目してみてはいかがでしょうか。
ファンド名 | 委託会社 | 基準価額 (2012年1月27日時点) |
純資産(億円) (2012年1月27日時点) |
直近分配金 (2012年1月実績) |
トータルリターン (3ヵ月実績) |
トータルリターン (1年実績) |
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DIAMアジア・オセアニア好配当株オープン | DIAM | 9,959 | 3.0 | 0円 | 15.96 | -10.92 |
アジア・ハイ・イールド債券ファンド (毎月分配型)為替ヘッジなしコース |
NKSJ | 10,681 | 0.2 | 100円 | 15.56 | --- |
PCAアジア・オセアニア好配当 株式オープン(毎月分配型) |
PCA | 5,560 | 169.9 | 35円 | 15.02 | -12.56 |
アジア・オセアニア好配当成長株オープン (毎月分配型) |
岡三 | 4,539 | 2282.9 | 75円 | 13.17 | -12.33 |
国際のシングル・カントリー・ シリーズ豪ドル債券オープン(毎月決算型) |
国際 | 9,688 | 1.7 | 35円 | 12.72 | --- |
インベスコ オーストラリア債券 ファンド(毎月決算型) |
インベスコ | 8,406 | 277.2 | 110円 | 12.09 | 7.78 |
アジア・パシフィック・ソブリン・ オープン(毎月決算型) |
国際 | 9,243 | 540.5 | 100円 | 11.99 | -0.99 |
三井住友・アジア・オセアニア 好配当株式オープン |
三井住友 | 5,118 | 622.1 | 45円 | 11.13 | -7.93 |
※データ取得:2012年1月27日時点
豪ドル建の短期証券で運用し、好利回りを目指します。質の高い金融市場証券に投資することにより、元本を維持し流動性を保ちながら、好収益を得ることを目的とします。
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