楽天証券ではADR オブ ザ イヤー 2010の開催を記念し、ADRの魅力に迫る特別企画"ADR特集:国際投資のパスポート ADRを極める"を掲載いたします。
なぜ、世界の投資家が預託証券に熱い視線をそそぐのか?ADRに投資するメリットは何なのか?その仕組みは?意外と知られていないADRの実態や近年のトレンドなどを、最新データの分析などをもとに紐解きつつ、ADRの魅力に迫ります!
まずは今回のADR特集にあたりご協力いただきました預託銀行最大手の米バンク オブ ニューヨーク メロンより、2010年のADRをはじめとする預託証券の現状についてのコメントが寄せられておりますので、ご紹介させていただきます。
2010年は国際投資の有効な手段として、預託証券がその地位をさらに高めた一年となりました。2010年の全世界での預託証券の売買代金は、前年から3割もの増加となる3.5兆米ドルに達し、売買代金ベースにおいて史上2番目の記録を打ち立てています。
世界的な傾向としてリスク分散および海外投資を行う際に、簡便かつ効果的な投資手段として預託証券を活用する動きが投資家の間で広がっているようです。これを追い風に2010年において預託証券の取扱い規模が大きく拡大しています。昨年1年間でのスポンサーつき預託証券の新規発行が150件を突破したことからも伺えるように、世界の主要企業もグローバルな事業展開を推進する有効な手段として預託証券に取り組んでいます。
また弊社主催による第6回「IR活動の世界的潮流に関する調査」によると、調査対象企業の22%が母国以外の新興市場で株式の発行を検討しているとのことです。2010年、インド、ブラジル、シンガポール、香港等、これまで預託証券市場とはの上場・取引に関心が集まりました。米国や欧州主要国以外の国での上場・取引を考える企業は、今後も増加することになるでしょう。
さらに新興市場は投資対象となる株式の供給源としてだけでなく、経済成長に伴う貯蓄増と余剰資金の運用ニーズの高まりを追い風に、各国企業株式の買い手にも変貌しつつあります。世界での資金移動の潮流をみれば、高まる新興国の存在感が浮き彫りとなります。EPFRグローバルの調査によると、2010年通年で新興国株式ファンドに流入した資金総額は920億ドルに達した一方、米国株式ファンドからの360億ドルを始め先進国株式ファンドからは合計620億ドルの資金流出が起こっています。資本が投資機会を追い求めているのです。
預託証券が世界経済のグローバリゼーションにおいて引き続きその役割を果たし、高度成長を続ける経済に寄与しつつ、そこでの取引を後押しできることは、私どもにとって大きな喜びです。預託証券の果たす役割は、今後ますます拡大するものと確信しています。
バンク オブ ニューヨーク メロン 預託証券部門長 マイケル・コール・フォンテン
翻訳:楽天証券
米国株式等の取引にかかるリスク
米国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。株価指数連動型上場投資信託(ETF)は、連動を目指す株価指数等の変動等により損失が生じるおそれがあります。
米国株式等の取引にかかる費用等
米国株式等の委託手数料は、26.25米ドル/1回(1,000株まで)がかかります。1回の取引が1,000株超の場合は1株ごとに2.1米セント追加されます。売却時は通常の手数料に加え、SEC Fee(米国現地証券取引所手数料)が約定代金1米ドルあたり0.0000192米ドル(米セント未満切り上げ)。
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