投資対象地域は国内、先進国、新興国にわたり、株式・債券・不動産投資信託(REIT)と様々な地域と資産を組み合わせた商品ラインナップに加え、インデックスファンドとしては国内最低水準のコストを実現し、好評の「STAM インデックスシリーズ」。
ここでは、住信アセットマネジメント株式会社マーケティング部長橋本隆吾氏と楽天証券経済研究所客員研究員の山崎元の対談を掲載しております。
この夏のボーナスの運用に是非、検討してみてはいかがでしょう。
「インデックス」とは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)、ニューヨーク市場のダウ指数など、マーケットの動向を表す指標のことをいいます。「インデックスファンド」とは、インデックスに連動するように運用するファンドのことを指します。
山崎
自分が働くだけではなく、金融資産も有効に使う。人生をやっていくうえで、投資は基本的な生活の一技術だと思いますし、方法を覚えたほうがよいと思います。
ただ生活者にとっては、投資や運用は仕事ではないし、趣味でもありません。多くの人にとっては、手間を多くかけるのが楽しいというものではないと思います。そのような人にとっては投資を行う選択肢としてインデックスファンドは合理的な方法だと思います。
インデックスの良い点は二つです。一つはローコスト、二つ目はわかり易いことです。どのインデックスに連動しているかを把握しておいて、その動きを見れば、過去のリターンもさかのぼって調べ易いのです。それがインデックスファンドの長所です。「STAM インデックスシリーズ」は「良いものが出てきた」と思いました。外国株のETFはさらに手数料が安いものがありますが、金額によっては為替の手数料も含めて売買手数料がかさむし、最少単位も含めて、まだ投資し難い所があります。そこに、小口で積み立てもできる、扱いやすい投信の形で出てきたことはありがたいですね。
橋本
ありがとうございます。
インデックスファンドとはTOPIX連動型ファンドなどのような指数連動型ファンドのことであり、「分かりやすさ」と「コストの安さ」が最大の特長です。楽天証券さんのようにノーロードで取り扱う販売会社も増えています。また、昨年のリ-マンショックのように想定外の暴落が起こった時も、インデックスであれば、何故損したのか、何割下がったのかという把握も容易であり、わかりやすい。長期の資産運用では、こうしたコストの安さと分かりやすさが大切なのではないでしょうか。
山崎
投資そのものは極めると楽しいし、たとえばどんな企業、どんなビジネスに投資しているのかを考えるのも有意義です。ただ、まずはローコストのインデックスで資産形成のベースを作ると簡単です。生活に余裕があり、リスクを取って高いリタ-ンを目指す人もいれば、余りリスクがとれない人もいます。リスク資産部分を日本株4割、外国株(MSCI-KOKUSAIで代表している)6割の比率で投資するのがいいと思っています。その実現手段として、目下最もローコストなのは、インデックスファンド、ETF等でしょう。リスクを取りたくない運用金額に関しては、個人向け国債(変動金利型10年満期)かMRF(マネー・リザーブ・ファンド)をお勧めします。
橋本
資産運用は、人によって異なる個別性の強いもので、年3%、5%程度増やしたいとか、ニーズも様々かと思います。資産形成においては、まず、将来に向けて着実に増やす「コア部分」の方針をしっかり設計することが大事です。国内外の株式と債券のインデックスファンドを中心にバランスよく組み合わせて毎月積み立てていくというのも1つの方法でしょう。そのように、投資対象とタイミングを分散していくことが、リスクを低減し、安定的なリタ-ンを目指すためには有効かと思われます。具体例としては、退職世代の方であれば、一般的に運用効率(1リスクあたりのリタ-ン)の高い組み合わせと言われている債券75%と内外株式25%の組み合わせや資産形成層等リスクが取れる人には、債券50%・内外株式50%や債券25%・内外株式75%等の組み合わせが考えられます。
山崎
投資を考えるうえでは日本だけではなく外国も加えたいです。分散投資という意味で明らかにリスクが下がります。また、日本にないビジネスに投資をしたい。今まで外国株については、
手軽に投資でき、且つ個人投資家にもお薦めできるものがありませんでした。それをラインナップにいれてくれたことは、経済評論家というマネーをすすめる立場にいる私にとってはありがたいことです。
住信アセットマネジメントさんにとっても、アクティブファンドの取り扱いもありますが、インデック
スで他を引き離すようなファンドにしてもらいたいとも思います。
新興国の投資は、一昨年から昨年夏場にかけ、金融機関などに勧められて、始めた矢先に損した人がいると思いますが、中・長期的には新興国のインデックス等を組み込んでいるとある程度カバーできます。多分、今後アメリカの成長鈍化を新興国が埋めてくれる。その意味で新興国も持っておきたいという気持ちはあります。最近の米系大手の運用会社レポートに「GO GLOBAL」とありました。世界のGDPの2割はアメリカで、時価総額の3割はアメリカ。時価総額が大きすぎるから、他の国に投資した方が割がよいとアメリカの大手の運用会社が書いていました。アメリカ以外の国のエクスポージャーを多めにとりたい。単純にインデックス投資で内外の株を持つだけではつまらない。という人は、アメリカのウエイトを落としてみて、新興国やその他の国のウエイトを上げる、そのようなやり方もできます。
橋本
「STAM 新興国株式インデックス・オープン」は、リーマンショック後、新興国市場が暴落している、まさに嵐の中とも言える昨年12月15日に設定しましたが、相場の急激な回復により、5月11日には基準価額は1万4,000円まで上昇しました。お客様の投資対象を広げる方法として、新興国の成長のメリットを享受するファンドしてラインナップに加えました。様々な運用ニーズに応えるために、REIT指数に連動するものや、新興国の株式や債券の指数に連動したものなどを組み合わせることによって、より分散し、高いリタ-ンを目指す運用や、もう少しリスクをとって、さらに高いリタ-ンを求めたいという運用も可能になると思われます。
山崎
マーケットが悪いときにスタートすれば、投資家はおそらく大きなリターンを得られます。マーケットが好調な時に投資し始めても儲けも少ないものです。あの相場の悪い時に立ち上げるのは立派だと思いました。新興国のファンドについては、どんどんお金が集まり、ファンドも増え、マネー誌でもとりあげています。しかし、そうなってから投資してもあまり儲かりません。あえてまだ盛り上がっていない時に投資するのが賢いやり方かもしれません。
橋本
楽天証券さんで、5月15日より、「世界経済インデックスファンド」というバランスファンドを新規お取り扱いいただきました。現在は、世界的に大規模な経済政策を打たれている最中です。長めのトレンドでみると、このようなわからない時こそ何回かに分けて購入されてはいかがでしょうか。債券と株 式が50%ずつ入っているファンドで、信託報酬のコストは「STAM インデックスシリーズ」の各ファンドを基本資産組入比率で持つのとほぼ同じコストです。1万円から世界46カ国に投資出来て、国際分散投資の入門 編としては、おもしろいファンドだと思います。
山崎
良心的にがんばってくれていると思います。お弁当に例えるなら、お惣菜の値段だけで箱代が入っていないということです。お得にできていると思います。組み合わせの長所は、集中投資を避け、バランス良く投資している所です。投資を自分で考える時間がない方は、「世界経済インデックスファンド」という手もあります。
橋本
お任せでお願いしたい人は「世界経済インデックスファンド」も良いと思います。「STAM インデックスシリーズ」では、お客様の投資スタイルに応じて自由に選べるように、豊富なラインアップをそろえています。1つのファンドに重点的に投資したり、オーダーメイド感覚で幅広くファンドを組み合わせたりすることも可能。また、別途に投資している株・債券等と組み合わせての資産形成もできます。じっくり選んで、いろいろ組み合わせることで、自分らしい投資スタイルを実現してみてはいかがでしょうか。
橋本
インデックスファンドは一見同じように見えても「品質」が違います。一般的には運用実績が長く、運用資産が大きな運用会社ほど、低コストでロスが少なく資産を指数に連動させるノウハウが蓄積されています。そうした点も考えて、ファンドを選んでいただくのが良いでしょう。
住信アセットマネジメントは、2000年5月末から4資産のインデックスマザーファンドを運用しており、投資助言を受けている住友信託銀行は1986年からインデックス運用を行っています。ベンチマーク推計、ポートフォリオ管理、売買案作成ツールの住友信託グループでの開発等インデックス運用の研究開発に注力しています。
例えば、グロ-バル株式ファンドでは、資金の出入りによるコスト削減、先物の保有によるインデックスとの乖離の最小化を両立するため、国別に最適な先物比率の算出によりベンチマーク全22市場を11ヶ国でカバーしています。
山崎
インデックスファンドの方が(アクティブファンドよりも)運用には手間がかかっているのではないかと思います。銘柄数が多いのでトランザクションも多いです。アクティブはファンドマネージャーが勝手に売り買いしています。対してインデックスファンドでは配当が入ってくれば、再投資もこまめにしなくてはいけません。しかし、ありがたいことにインデックスファンドの方が手数料が安いのです。
山崎
投資をうまく活用できるかどうかで、自分の金融資産が効率よく働いてくれるかどうか差が出てきます。投資を活用するか、まったく参加しないかで、人生の有利不利が違ってくるのです。あ
くまで自分のために行う訳ですから、選択肢を知っておいた方がよいと思います。
アクティブファンドはマーケットに勝とうとするファンドですが、実際は6割から7割のファンドが市場平均に負けているという統計があります。運用成績のよいアクティブファンドを事前に選ぶのができるのならば、投資をする意味があります。
しかし、実際は選びようがなく、コストパフォーマンスが悪いのであれば、インデックスファンドを買うほうが合理的です。
ベストではないかも知れないが、ほぼベストに近いものを知っておけば現実的には十分ではないでしょうか。そのための道具として、部品としていいものを選んでいく。部品としてはインデックスファンド、ETF、公募投信などでコストの安いものがある中で、「STAM インデックスシリーズ」は競争力のある商品だと思います。
国内外に分散投資した方が、あきらかにパフォーマンスがよく、特に外国株でよいものが出てきたのは喜ばしいことです。マーケットの状況が悪いという事は、今始められてよかったと思います。この状況にめげずに、みんなが騒ぎ出す前に着々と資産形成をして、みんなが騒ぎ出した時には、既にいくらか儲かっているというような状況になるのではないでしょうか。
1982年、住友信託銀行株式会社入社 年金運用部、受託資産運用部等にて、企業年金運用、公的年金運用等を担当。
2005年12月、住信アセットマネジメント出向。
運用第一部長、投資企画部長、商品・投資ソリューション部長を経て、2008年12月よりマーケティング部長 として、投資信託の営業全般を担当、現在に至る。
(日本証券アナリスト協会 検定会員)
1981年三菱商事株式会社入社
12回の転職(野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券など)を経て、2005年から現職。ファンドマネジャー、コンサルタント等の経験を踏まえ資産運用分野が専門。雑誌やウェブサイトで多数連載を執筆し、テレビのコメンテーターとしても活躍。著書多数
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