| 発表予定 | 9月3日 金曜日 |
|---|
| 発表時間 | 東京時間21:30 |
|---|
| 時間 | 件名 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|
| 21:30 | 失業率 8月 |
9.6% | 9.5% |
| 21:30 | 非農業部門就業者数変化 8月 |
-10.5万人 | -13.1万人 |
| 21:30 | 民間部門雇用者数変化 8月 |
4.2万人 | 7.1万人 |
| 21:30 | 製造業雇用者数変化 8月 |
1.0万人 | 3.6万人 |
| 21:30 | 時間当たり平均賃金 8月 |
0.1% | 0.2% |
| 21:30 | 時間当たり平均賃金 8月(前年比) |
1.6% | 1.8% |
| 21:30 | 週平均労働時間 8月 |
34.2 | 34.2 |
本日3日に発表される米国8月雇用統計の市場予想は、失業率は9.6%で7月(9.5%)から悪化、非農業部門雇用者数は-10万人で7月(-13.1万人)から改善、民間部門の非農業部門雇用者数は、+4.2万人で7月(+7.1万人)から悪化となっています。
民間部門の非農業部門雇用者数が、予想通り(+4.2万人)ならば、雇用情勢の低迷が確認されることで、米ドル/円の上値は限定的と見る向きが多いようです。なお、非農業部門雇用者数がマイナスに落ち込んだ場合、9月21日に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加金融緩和の可能性が高まることで、米ドル安/円高が再燃するとの声も聞かれています。一方、非農業部門雇用者数が10万人以上増加した場合は、ポジティブ・サプライズとなり米ドル/円は85円台を試す動きになるのではといった予測もきかれています。いずれにしても、内容次第で大きく動く可能性があることから、同指標発表前後の値動きには十分な注意を払いたいところです。
【これまでの米雇用関連指標】 ○=改善 ●=悪化
○米7月 ISM製造業景況指数 雇用:60.4(前回:58.6) 9ヶ月連続拡大 年初来最大
○NY連銀製造業業況指数 雇用:14.29 (前回:7.94 週平均就業時間 7.14 (前回:-9.52)
○米企業人員削減数(チャレンジャー) 前年比:-54.5% (前回:-57.2%)
●米7月 ADP全米雇用報告 前月比:-1万 (予想+1.5万人 7月+4.2万人から+3.7万人へ下方修正) 1月以来のマイナスを記録
●米7月 シカゴ購買部協会景気指数 雇用:55.5 (前回:56.6)
●米7月 フィラデルフィア地区連銀業況指数 雇用:-2.7 (前回:4.0) 週平均就業時間:1.7 (前回:-1.5)
●米7月 リッチモンド連銀製造業景況指数 雇用:12 (前回:15) 週平均就業時間:16 (前回:15) 賃金:13 (前回:10)
●米7月 消費者信頼感指数 職を得るのが困難:45.7% (前回:54.1%) 職は十分:3.8% (前回:4.4%)
雇用関連指標の振り返り
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)の子会社などが集計した民間部門の雇用者数を示す米8月のADP雇用統計は予想外に1月以来のマイナスになりました。同指標は米労働省が発表する米雇用統計と最も相関性が強いとされていたため、今回発表される米8月雇用統計への警戒感が強まることとなりました。また、米雇用統計の先行指標のひとつ米8月チャレンジャー人員削減数は10年ぶりの低水準となりました。なお、同指標予想に定評のあるゴールドマンサックスのエコノミストは、非農業部門雇用者数を12.5万人減、民間部門雇用はゼロと、悲観的な見方を示しているようです。
失業率/非農業部門雇用者数のグラフ

Bloomberg社のデータを参照
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2010年 | 9.7 | 9.7 | 9.7 | 9.9 | 9.7 | 9.5 | 9.5 | |||||
| 2009年 | 7.7 | 8.2 | 8.6 | 8.9 | 9.4 | 9.5 | 9.4 | 9.7 | 9.8 | 10.1 | 10.0 | 10.0 |
| 2008年 | 5.0 | 4.8 | 5.1 | 5.0 | 5.4 | 5.5 | 5.8 | 6.1 | 6.2 | 6.6 | 6.9 | 7.4 |
| 2007年 | 4.6 | 4.5 | 4.4 | 4.5 | 4.4 | 4.6 | 4.6 | 4.6 | 4.7 | 4.7 | 4.7 | 5.0 |
| 2006年 | 4.7 | 4.8 | 4.7 | 4.7 | 4.6 | 4.6 | 4.7 | 4.7 | 4.5 | 4.4 | 4.5 | 4.4 |
| 2005年 | 5.3 | 5.4 | 5.2 | 5.2 | 5.1 | 5.0 | 5.0 | 4.9 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 4.9 |
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2010年 | 1.4 | 3.9 | 20.8 | 29.0 | 43.1 | -12.5 | -13.1 | |||||
| 2009年 | -77.9 | -72.6 | -75.3 | -52.8 | -38.7 | -51.5 | -34.6 | -21.2 | -22.5 | -22.4 | 6.4 | -10.9 |
| 2008年 | -1.0 | -5.0 | -3.3 | -14.9 | -23.1 | -19.3 | -21.0 | -33.4 | -45.8 | -55.4 | -72.8 | -67.3 |
| 2007年 | 19.4 | 10.4 | 23.9 | 9.2 | 14.9 | 5.5 | -2.0 | -7.1 | 5.2 | 8.6 | 12.8 | 7.0 |
| 2006年 | 26.2 | 32.6 | 30.4 | 17.4 | 3.1 | 6.9 | 23.2 | 14.1 | 10 | 4.3 | 20.1 | 17.7 |
| 2005年 | 13.6 | 24.0 | 14.2 | 36.0 | 16.9 | 24.6 | 36.9 | 19.5 | 6.3 | 8.4 | 33.4 | 15.8 |
米労働省が6日発表した7月の雇用統計(速報値)では、失業率は9.5%と市場の事前予想9.6%を下回る内容となったものの、景気動向を敏感に反映する、非農業部門就業者数は国勢調査にともなう政府の一時的な雇用の減少が主因とされたものの、減少幅は前月比13.1万人減となり、市場の事前予想6.5万人減の約2倍の大きさとなるマイナスを記録。
また、雇用市場の強さを示す指標となる民間部門の就業者数は7.1万人増と、6月の3.1万人増から増加幅が拡大したものの、市場の事前予想9万人増を下回る内容となりました。
非農業部門雇用者数が大幅に減少したことから、同指標発表直後、米ドル/円は約80銭ほど急落し85.10-15レベルを示現。更に、同指標の結果を受け、米政府が追加の金融緩和を検討するとの思惑や米株価の下落も重しとなり米ドル売りが継続。米ドル/円は、昨年11月末以来約8カ月以来の安値一時1ドル85.02レベルを記録する展開となりました。
ただ、民間部門の就業者数が予想値を下回ったものの、7ヶ月連続で拡大したことに加え、平均賃金、週平均労働時間も共に増加するなど好要素もあり、一時100ドル超の下げを見せたNYダウも引けにかけて下げ幅を縮小。安値更新後は米ドルを買戻す動きが優勢となり、米ドル/円は85円台なかばレベルを回復してNYクローズを迎えました。
【米雇用統計詳細】
非農業部門雇用者数変化:予想-6.5万人 結果-13.1万人 前回-22.1万人
失業率:予想9.6% 結果9.5% 前回9.5%
民間部門雇用者数変化:予想9.0万人 結果7.1万人 前回3.1万人
製造業雇用者数変化:予想1.0万人 結果3.6万人 前回1.3万人
時間当たり平均賃金:予想0.1% 結果0.2% 前回0.0%
時間当たり平均賃金(前年比)予想1.6% 結果1.8% 前回1.8%
週平均労働時間:予想34.1 結果34.2 前回34.1


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