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銘柄名 | 上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ | |
---|---|---|
銘柄コード | 1399 | |
上場市場 | 東京証券取引所 | |
取引単位 | 10口単位 |
日本株式のなかでも、高配当でかつ低価格変動性(低ボラティリティ)という特性を持ったスマートβ指数に連動する「上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ<愛称:「上場高配当低ボラティリティ」>」(東証コード:1399)が、2015年12月1日に上場しました。
NISAなど中長期投資家にとって、投資妙味の比較的高いETFでないかと考えられます。
ここでは、ETF業界の重鎮、日興アセットマネジメント株式会社商品企画監理本部ETFセンター長 今井幸英氏に当ETFの特徴とメリットを執筆していただきました。
日興アセットマネジメント
グローバル商品・戦略マーケティング本部 ETFセンター長
日興アセットマネジメント株式会社ETFセンター長。日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)、興銀第一ライフ・アセットマネジメント(現DIAMアセットマネジメント)などにて資金運用業務や投信商品の開発業務などに従事した後、2006年に日興アセットマネジメント入社。2008年8月より現職。長い運用商品開発の経験を活かし、ETFの開発やETFビジネスの推進活動を行っている。
日興アセットマネジメントはインデックス運用商品のみならず、アクティブ運用商品を積極的に展開しています。
ルールベースのアクティブ運用であるクオンツ運用部隊もおり、著名な京都大学経営管理大学院の加藤康之特定教授のご協力を得て、新運用戦略、スマートβの研究・開発を行っています。
このクオンツ運用部隊が日本株のみで「高配当」かつ「低価格変動性(最小分散、低ボラティリティ)」の運用戦略の開発を行なうことになりました。その際の開発目標が、配当を市場平均より0.5%引き上げることと変動性を市場より2%抑えるというものとしました。
その目標や流動性の確保、回転率を押さえる工夫などをほどこし、苦闘することおよそ3カ月、満足のゆく指数ロジックが出来上りました。
さて、ETFに仕組むには指数(インデックス)を公表する必要があります。
そこで、このロジックで指数を算出する計算代理人を捜して、算出をお願いする必要があります。実はオリジナルの指数ロジック作成では、一部MSCI社のデータをベースにしていました。そのことからMSCI社に計算代理人の検討をお願いすることになりました。
しかしながら、オリジナルの指数ロジックをそのまま再現するのは同社でも難しく、一部を日興アセットマネジメントの手法に置き換えたりして、当初の運用目標を達成するように、再度、作り上げることになりました。約2カ月近くかけて出来上がった指数が「MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数」になります。
この指数の計算方法は、親指数にあたるMSCIジャパンIMI(Investable Market Index)指数の構成銘柄(MSCIジャパン+小型株)をユニバースとし、四半期毎(2、5、8、11月)に見直しが行われます。そのため、MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数(以降、「高配当低ボラティリティ指数」)も同じタイミングでリバランスされることとなります。
そして、①GICSの業種分類の4010-銀行、4020-その他金融、4030-保険、404020-リートをユニバースから除外、②一カ月の値付率が85%未満の銘柄を除外、③一カ月の売買代金の上位400銘柄を選定、④配当利回りの高い上位150銘柄を選定、⑤MSCI Global Minimum Volatility Indexと同じ最小分散になるように最適化を行なう手法で、同150銘柄の最適化を行なう(最大ウエイト1%・最少ウエイト0.05%の制約付き)という手順で指数を作ります。銘柄数は120~130程度になります。
TOPIX 構成銘柄トップ10 | 高配当低ボラティリティ指数 構成銘柄トップ10 | |||
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1 | トヨタ自動車 | 4.64% | 旭化成 | 1.02% |
2 | 三菱UFJフィナンシャルグループ | 2.74% | エーザイ | 1.02% |
3 | 三井住友フィナンシャルグループ | 1.63% | 野村総合研究所 | 1.02% |
4 | NTT | 1.56% | みらかホールディングズ | 1.02% |
5 | 本田技研工業 | 1.54% | 伊藤忠テクノソリューションズ | 1.02% |
6 | みずほフィナンシャルグループ | 1.49% | 北陸電力 | 1.01% |
7 | ソフトバンクグループ | 1.38% | ファミリーマート | 1.01% |
8 | KDDI | 1.29% | ユー・エス・エス | 1.01% |
9 | 日本たばこ産業 | 1.18% | 太平洋セメント | 1.01% |
10 | セブン&アイ・ホールディングス | 1.09% | 日本たばこ産業 | 1.01% |
同指数は上記を見ていただいてもおわかりいただけるように、1%の組み入れ制約があることから、等金額投資的な性格が出てきます。
【MSCIジャパンIMIIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数の特性】
次のグラフは高配当低ボラティリティ指数とTOPIXの業種別構成比率の比較(2015年8月31日)です。
業種構成がTOPIXとは大きく異なるのがご理解いただけるかと思います。また、銀行、保険、証券といった金融株が除外されています。これは銀行のような投資家が投資する際に、自己資本比率の計算で資本から控除される事態を回避するためです。
さて、高配当低ボラティリティ指数の最大の目標である高配当と低ボラティリティの特性はどのような仕上がりになっているでしょうか。
まずは、高配当ですが、2007年6月29日~2015年8月31日の期間ではTOPIXとの比較で、平均0.66%と目標の0.5%を上回る水準です。
指数ベースの配当利回り推移
(2007年6月30日~2015年8月31)
次は、ボラティリティ(価格変動性)です。
価格変動性推移(期間3年)
(2010年5月31日~2015年8月31日)
2010年5月31日~2015年8月31日の期間3年の変動性ですが、平均▲2.34%となっており、目標の▲2%を下回っています。
狙いどおりの特性となっています。その配当込のパフォーマンスですが、次のチャートをご覧ください。
配当込累積パフォーマンス
(2007年5月31日~2015年8月31日)
高配低ボラ | TOPIX | 差分 | |
---|---|---|---|
2008 | -34.0% | -40.6% | 6.6% |
2009 | 28.1% | 7.6% | 20.5% |
2010 | 4.5% | 1.0% | 3.5% |
2011 | -4.9% | -17.0% | 12.1% |
2012 | 14.3% | 20.9% | -6.5% |
2013 | 49.1% | 54.4% | -5.3% |
2014 | 14.4% | 10.3% | 4.1% |
2015 | 17.7% | 10.3% | 7.4% |
かなり魅力的なパフォーマンスになっていることがご理解いただけると思います。
ただし、年間騰落率の表を見ていただくと、2008年と2011年の下落のタイミングではTOPIX、市場程には下落しなくて済み、2009年、2014年、2015年(8月31日まで)は上昇相場にアウトパフォームしている一方、2012年と2013年の上昇相場ではアンダーパフォームしています。
高配当低ボラティリティ指数はスマートβ指数に区分けされるかと思いますが、市場に対して銘柄選定をする結果、市場に対してリスクを取っているので、当指数のようなスマートβ指数に一般的なことではありますが、必ずしも常に市場に対してアウトパファームできる指数ではないことはご承知置きください。
次のチャートはTOPIX及び競合するであろう指数との比較です。
配当込累積パフォーマンス
(2007年5月31日~2015年8月31日)
高配当低ボラティリティ指数が相対的に高パフォーマンスであり、投資魅力の高い指数であることは変わりがありません。
上述で見てきたように、高配当低ボラティリティ指数は投資魅力の高いものであることがご理解いただけると思います。この指数をETFにパッケージしたものが、この2015年12月1日に上場した上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(1399)になります。
当ETFは、高配当低ボラティリティ指数に採用されている銘柄の株式に投資を行ない、高配当低ボラティリティ指数の計算方法に従ってポートフォリオを構築し、原則としてそれを維持することにより、基準価額が同指数の動きと高位に連動することをめざすものです。また、毎年1月、4月、7月、10月の四半期毎に決算をし、分配を行います。
なお、投資対象の株式には3月、6月、9月、12月以外の決算期の株式があります。よって上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)(1698)とは違って、若干ながらも分配金の希薄化・濃縮化がおこります。
日興アセットマネジメントは投資家の方々の様々なニーズにお応えするべく、これからも様々なETFを立ち上げていきたいと考えています。今回は、分配及びボラティリティに焦点を当てたETFを立ち上げました。これからもお応えすべきニーズを明らかにして、そのニーズに合った指数を探し、組成し、ETFを作ってゆきます。
引き続き日興アセットマネジメントの開発するETFにご期待いただければと思います。
よろしくお願いいたします。
<取引所における売買時にご負担いただく費用>
<信託財産で間接的にご負担いただく(ファンドから支払われる)費用>
取得・交換取扱時間原則として、販売会社の営業日の午後3時までとします。
※なお、受付締切時間が異なる場合がありますので、詳しくは、販売会社にお問い合わせください。
申込価額取得申込受付日の基準価額
申込単位ユニット株式の評価額を取得申込受付日の基準価額で除した口数(100口未満切上げ)を申込単位として、その整数倍とします。
交換価額解約申込受付日の基準価額
交換単位委託会社の定める口数を最小交換請求口数として、その整数倍とします。
<取得・換金時にご負担いただく費用>
<信託財産で間接的にご負担いただく(ファンドから支払われる)費用>
<投資リスク>
当ファンドの投資にあたっては、主に以下のリスクを伴ないます。基準価額変動リスクの大きいファンドですので、お申込みの際は、当ファンドのリスクを充分に認識・検討し、慎重に投資のご判断を行なっていただく必要があります。
<基準価額の変動要因>
投資者の皆様の投資元金は保証されているものではなく、市場取引価格または基準価額の下落により、損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者(受益者)の皆様に帰属します。なお、当ファンドは預貯金とは異なります。
当ファンドは、主に株式を投資対象としますので、株式の価格の下落や、株式の発行体の財務状況や業績の悪化などの影響により、基準価額が下落し、損失を被ることがあります。
主なリスクは以下の通りです。
<価格変動リスク>
<流動性リスク>
<信用リスク>
<有価証券の貸付などにおけるリスク>
<MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数と基準価額の主なカイ離要因>
当ファンドは、基準価額の変動率をMSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数の変動率に一致させることをめざしますが、次のような要因があるため、同指数と一致した推移をすることをお約束できるものではありません。
◇ 金融商品取引所で取引される市場価格と基準価額のカイ離
当ファンドは東京証券取引所に上場され公に取引されますが、市場価格は、主に当ファンドの需要、当ファンドの運用成果および投資者が代替的な投資と比較して当ファンドが全般的にどの程度魅力的であるか、などの評価に左右されます。したがって、当ファンドの市場価格が、基準価額を下回って取引されるかまたは上回って取引されるかは予測することはできません。
◇ その他の留意事項
当資料は、投資者の皆様に弊社の運用するETFについてのご理解を高めていただくことを目的として、日興アセットマネジメントが作成した販売用資料です。
ファンドのお取引に関しては、金融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリング・オフ)の適用はありません。
投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構および保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
投資信託の運用による損益は、すべて受益者の皆様に帰属します。当該ファンドをお申込みの際には、契約締結前交付書面などを十分にお読みください。
株式等は株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等、上場投資証券(ETN)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等、ライツは転換後の価格や評価額の変動等により、損失が生じるおそれがあります。※ライツは上場および行使期間に定めがあり、当該期間内に行使しない場合には、投資金額を全額失うことがあります。
上場有価証券等のうち、レバレッジ型、インバース型のETF及びETN(※)のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。
※「上場有価証券等」には、特定の指標(以下、「原指数」といいます。)の日々の上昇率・下落率に連動し1日に一度価額が算出される上場投資信託(以下「ETF」といいます。)及び指数連動証券(以下、「ETN」といいます。)が含まれ、ETF及びETNの中には、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じて算出された数値を対象指数とするものがあります。このうち、倍率が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます。
信用取引は取引の対象となっている株式等の株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。信用取引は差し入れた委託保証金を上回る金額の取引をおこなうことができるため、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。
国内株式の委託手数料は「ゼロコース」「超割コース」「いちにち定額コース」の3コースから選択することができます。
〔ゼロコース(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSOR(スマート・オーダー・ルーティング(※1))注文 のご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
ゼロコースをご利用される場合には、当社のSORやRクロス(※2)の内容を十分ご理解のうえでその利用に同意いただく必要があります。
※1 SORとは、複数市場から指定条件に従って最良の市場を選択し、注文を執行する形態の注文です。
※2 「Rクロス」は、楽天証券が提供する社内取引システム(ダークプール(※3))です。
※3 ダークプールとは、証券会社が投資家同士の売買注文を付け合わせ、対当する注文があれば金融商品取引所の立会外市場(ToSTNeT)に発注を行い約定させるシステムをいいます。
〔ゼロコース(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
但し、原則として当社が指定するSORのご利用が必須となります。(当社が指定する取引ツールや注文形態で発注する場合を除きます。)
〔超割コース(現物取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
5万円まで 55円(税込)
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 115円(税込)
50万円まで 275円(税込)
100万円まで535円(税込)
150万円まで640円(税込)
3,000万円まで1,013円(税込)
3,000万円超 1,070円(税込)
〔超割コース(信用取引)〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引金額 取引手数料
10万円まで 99円(税込)
20万円まで 148円(税込)
50万円まで 198円(税込)
50万円超 385円(税込)
超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。
〔超割コース 大口優遇(現物取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔超割コース 大口優遇(信用取引)〕
約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔いちにち定額コース〕
1日の取引金額合計(現物取引と信用取引合計)で手数料が決まります。
1日の取引金額合計 取引手数料
100万円まで0円
200万円まで 2,200円(税込)
300万円まで 3,300円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。
かぶミニ®(単元未満株の店頭取引)は、当社が自己で直接の相手方となり市場外で売買を成立させます。そのため、取引価格は買付時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を上乗せした価格、売却時には基準価格に一定のスプレッド(差額)を差し引いた価格となります(1円未満の端数がある場合、買付時は整数値に切り上げ、売却時は切り捨て)。なお、適用されるスプレッドは当社ウェブサイトにて開示していますが、相場環境の急変等により変動する場合があります。
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