制定 令和6年9月1日
楽天証券株式会社
代表取締役社長 楠 雄治
楽天証券は、人工知能(AI)の持つ計り知れない可能性と社会に及ぼす変革的な影響を認識し、責任あるAIの開発、テスト、導入、活用に取り組みます。
当社は、フィードバックに耳を傾けながらAI倫理憲章を継続的に進化させ、世界中のステークホルダーとの協力を通じて、責任あるAIの未来を形成することを目指します。
楽天証券のAI開発と運用におけるセキュリティについては、当社ホームページに掲載の「安心・安全にお取引いただくためのセキュリティ対策」に準拠します。
お客様の個人情報及び個人番号の取り扱いについては、当社ホームページに掲載の「個人情報保護宣言」、「個人情報保護方針」、「個人情報保護の安全管理措置」に準拠します。
当社は、各国地域の関係法令を遵守し、高い倫理基準を維持します。公正な社会を追求していく中で、当社はAIを活用し、犯罪組織や不法行為、道徳的に問題のある活動に対し、より効率的に対処します。
当社は立法に関わる方のパートナーとなり、現在および将来におけるAI技術の応用、可能性、潜在的なリスクについての理解を促進します。また、今日のニーズだけでなく、未来のニーズを予測し、先んじて対応するような法制度設計に寄与します。
当社は、テクノロジーは人間の創造力と独創性を高めるツールであるという世界観のもとでAI活用を進めていきます。当社AIシステムは、この取り組みを前進させるために設計されており、従業員が業務を行う際やパートナー様がビジネスを拡大する際、そしてお客様が日常生活を送られる中でも、有用で信頼できる伴走者として機能するように構築します。
当社のAI開発と運用において、構築するすべてのモデル、収集するすべてのデータセットおよび展開するすべてのサービスは、可能な限り安全、安心、信頼できるものであるよう、厳格に定義、開発、テスト、監視を行います。
これらの工程において、当社のAIサービスの制作と提供に関わるすべての人の安全を確保します。
信頼性は、お客様やパートナー様の満足を支える基盤です。当社は、当社のAIツールが常に信頼できる一貫した高品質な結果を提供できるよう努めます。また、すべての人が公平に扱われるべきであり、すべてのAIシステムが公正で偏見のないものであるべきだと考えています。そこで、データを厳格に保護し、不当なバイアス、差別、および偏見のないAIシステムを構築するためにデータを使用します。
透明性は、大切なお客様やステークホルダーとの信頼構築において中核をなすものです。当社は、当社のAIモデルがどのように開発、テストされ、プロダクトやサービス全体にどのように活用されているか、明確でわかりやすい説明を提供します。また、サプライヤーと協力し、同様の説明責任を果たします。当社は、顧客データの収集と使用方法について透明性を持ち、お客様がどのデータを共有するか、容易に管理できるようにします。
以上の原則を実際に機能させるため、ガバナンス体制を確立し、責任あるAIの開発と活用を実践する企業風土を醸成します。