掲載日:2023年7月19日
足元、米国景気が急激に悪化することは避けられるとの見方が強まったことなどから、世界の株式市場は堅調に推移していますが、ここ数年では、コロナショックや米金融機関の破綻など、金融市場が不安定な動きをする場面も多くみられました。
そんな中、長期にわたって様々な市場環境を乗り越え、堅調なパフォーマンスを残しているファンドは数多く存在しています。
今回は、そのようなファンドの中から、世界の株式を投資対象としたファンド※について、どのような理念を持って運用しているのかなど、各運用会社が持つ秘訣をご紹介いたします。さらに、資産形成として10年、20年以上の積立を検討されている方も多くいらっしゃることなどから、ここでは堅調なパフォーマンスに加えて、長寿ファンドに絞っておりますので、ぜひご自身の投資先を探す際の1つの材料にしてみてください。
当ファンドは、2000年9月に設定しました。コロナショック時など短期的に大きく基準価額が下がるような局面もありましたが、中長期的にみると市場全体を大きく上回る運用実績をあげています。
【基準価額と株価指数の推移】
運用担当者
北原 淳平
一般的にミュータントとは突然変異を意味しますが、当ファンドは、投資対象を、将来、爆発的な利益の増加や収益体質の改善など、変貌を遂げ得る企業、すなわち「ミュータント・カンパニー」としています。つまり、投資する企業群は、この先大きな利益成長を期待できる企業群であり、こうした企業群は、業績を伸ばす中で株価の上昇を期待できると考えています。
ミュータントの運用では、市場を上回る投資成果の獲得をめざし、多くの投資家が見出していない価値を探し出すための調査を常に行なっています。中長期的な運用成果を投資者の皆さまにご提供することをめざしております。
毎月一定金額で購入を行なう「積立投資」では、基準価額が低い局面ではより多くの口数を購入し、基準価額が高い局面ではより少ない口数を購入することになるため、購入価額が平準化されます。基準価額が上下に振れながらも最終的に上昇した場合、時間分散による投資効果が期待できるとされています。
一方、一括投資の場合、基準価額が一貫して上昇する局面では、優れたパフォーマンスにつながると期待されるものの、そうした局面を捉えることは容易ではありません。
毎月一定額を積み立てる「積立投資」は、長期的な資産形成に一定の意義があると思われます。
【当ファンドに積立投資※をした場合のシミュレーション】
(2000年9月末~2023年5月末)
当ファンドは2000年3月に設定された後、リーマンショックやコロナショックなどの多くの危機を乗り越え、基準価額(税引前分配金再投資ベース)は設定当初から約8倍に上昇しました。
基準価額(税引前分配金再投資ベース)の推移
(2000年3月末~2023年4月末)
このパフォーマンスを実現した背景には、一貫した投資哲学「長期的に企業価値が成長すると見込まれる企業に割安な株価水準で投資します。」の存在が大きいとみられます。
時価および投資金額の推移
(2000年3月末~2023年4月末)
【前提条件】
楽天証券では、約2,600本の投資信託を取り扱っています(2023年7月時点)。しかし、それら全てを一つ一つ調べるということはなかなか難しいと思います。また、「良いファンド」の定義は個々で異なることなどから、何本の投資信託に投資を行うかもそれぞれ異なっていると思います。そのため、様々な切り口で投資信託をご紹介させていただくこの企画を通じて、多くの投資信託に出会い、より充実した資産形成を行うための1つのサポートツールとしてご活用いただけたら、との想いを込めています。
(上記はいずれも2023年4月末時点)
投資信託のリスクと費用について