昨今の相場変動によって資産が目減りし、資産運用に対して漠然とした不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな時こそ、注目したいのが相場変動時に強い力を発揮するとされている高配当株式ファンドです。
本特集では、相場の局面における高配当株式ファンドの魅力や、「高配当株式ファンド」とインデックスファンドの中でも人気の「S&P500」の値動きの違いを徹底解説いたします! ポイント1~3を確認しご自身の投資スタイルや状況に合わせて、バランスの取れたポートフォリオ作りの参考にしてみてください。 下落相場においても、賢く資産を守り、育てるためのヒントがきっと見つかるはずです!
昨今、AIバブル崩壊やトランプ政権の関税政策などの懸念を背景に、相場が大きく変動する局面となりました。特にS&P500は、2025年2月以降、顕著な下落を見せています。その一方で、S&P500と比べると、SCHDとVYMは波乱相場の中でも下落を抑制し、相対的に安定したパフォーマンスとなりました。
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S&P500はSCHD、VYMと比べると、2023年・2024年に大きく上昇していますが、2022年には大幅な下落を示しています。一方で、2022年のSCHDやVYMの下落幅は比較的小さく、S&P500より安定感を見せていることがわかります。
高配当株式ファンドは、配当利回りが高く、価格変動が小さい(低ボラティリティ)という特性から、インカム収入を積み上げつつ、安定的に資産を運用したい方というニーズに応えられます。その一方で、中長期的な成長はS&P500に比べて劣る可能性があります。
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ここまでは直近の3指数のパフォーマンスや、相場下落時のSCHDとVYMの安定性に注目してきました。最後に、長期的なパフォーマンスも見ていきましょう。情報技術セクターを中心とするS&P500と、金融、資本財、生活必需品といった安定した高配当株式企業の銘柄を主軸とするSCHDやVYMを比較すると、長期的には大きな値動きの差は見られませんが、直近数年間では、テクノロジー企業が成長を牽引した、S&P500が優れたパフォーマンスを示しています。
資産形成において、大きな株価変動を伴う成長力も重要ですが、相場が不安定な局面では安定した分配収益の確保や値動きの安定性も見逃せないポイントです。市場が大きく下落した際に不安を感じたくない、安定感を求めたいという方には、SCHDやVYMが適しています。一方、市場変動による大きなリスクを伴っても、より高いリターンを目指すならS&P500がおすすめです。ぜひ、ご自身の運用方針やリスク許容度に合ったファンド選びの参考にしてみてください!
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主にシュワブ・米国配当株式ETF(ティッカー SCHD)に投資し、配当収益の確保および中長期的な値上がり益の獲得を目指します。効率的な経営を行っている企業を積極的に組み入れ、競争優位性を背景とした長期的な成長を目指すとともに、景気変動の影響を受けにくいヘルスケアや生活必需品といったディフェンシブセクターへの投資比率を高めることで、安定した運用を期待できます。本ファンドは2025年2月25日に初回決算を迎え、85円(1万口あたり・税引前)の分配金をお支払いしました。
「バンガード・米国高配当株式ETF」を主な投資対象とし、「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指します。業種構成に関しては、SCHDと比較するとVYMの方が金融セクターの比率が高く、金利の変動に対してやや敏感な傾向があります。また、組み入れ銘柄数は500銘柄にのぼり、高い分散投資効果が期待できます。
米国市場の時価総額の約80%をカバーする、米国市場に上場している代表的な500社の株式で構成される「S&P500インデックス」指数への連動を目指すファンドです。2025年2月末時点で、アップル、エヌビディア、マイクロソフト、アマゾンなどの企業が組み入れ銘柄の上位を占めています。世界経済を牽引する米国経済の長期的な成長の恩恵を享受することができます。
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