NISAで投資信託を始めれば夢のようなことが起こるという期待は間違っているという話もしたね。
人生設計にインパクトを与える、色んな選択肢を掴み取れるようなお金を作るには「元本の大きさ」、つまり「本気の積立」「本気の投資」であることが圧倒的に重要であり、投資信託などはそれに少し力を上乗せしてくれる程度のものだと思っておくべきだ、というクールなスタンスを勧めたよね。
なんたって「運」次第なんだから、って言い方もしたよね。
君たちが始め、続けるこれからが、どうかいいマーケットでありますように。
元本の大きさについては、今の自分にとっての「本気」の金額にしたあとは、いかに「入金力」を上げるかだという話もした。仕事で頑張って給料上げて、毎月の積立額を増額しようって。
運用がうまくいくように「運頼み」するだけでなく、途中からでも毎月の積立金額を増やす方が圧倒的にインパクトがあるからね。
そういう意味では、時には自分の仕事の状況と将来についても、投資と同じような時間軸でじっくり考えてみるのもいいかもしれない。はっきり言うと転職ね。
転職をそそのかすなんてお母さんに怒られるな。
でも、いい転職は「入金力」を効率的に高める効果をもたらす場合がある。
もちろん資産運用と同じようにリスクも大きい。両方とも自分で考え納得し、アクションを起こさないと始まらない点は一緒だね。
ただし、今の仕事で頑張って評価されるにしても、転職でジャンプアップするにしても、無理しすぎはいけない。心身の健康と家族よりも大事な仕事なんてないんだから。
仕事をしていく中で、たとえば理不尽なことがあるかもしれないし、とんでもない上司や部下に囲まれるかもしれない。
学生時代のクラス替えがそうだったように、待っていれば変わることが見えているなら賢くやり過ごせばいい。でも、クラス替えが期待できないなら、あるいはどのクラスも学級崩壊しているのなら、自分で「学校」を変えるしかないのかもしれない。
どうにもならない時は、無理せず逃げるが勝ちだ。
そういう転職だって、自分の心身の健康と家族を守るという意味では、短期的な入金力の話なんか比べ物にならないくらい大事だ。
お金の話ばかりしてきた僕だけど、これは本当にそう。生活の幸せがあってこそのお金だから。
「仕事が楽しいこと」は追求してほしいけど、人生の基盤である生活が楽しくないのはマズい。今までのお金の話はすべて、自分と家族の生活が楽しくあり続けるためのものなんだから。
投資信託のリスクと費用について