約120年前から算出を開始し、今ではアメリカを代表する株式指数となったNYダウ。2020年11月には初の30,000ドルの大台を突破したことでも話題となりましたが、皆さんNYダウってどんな指数かご存知ですか?本ページではNYダウの基礎からその魅力、そしてNYダウに投資するファンドをご紹介します!
さあ、一緒にNYダウの世界をのぞいてみましょう!
世界にはさまざまな株価指数がありますが、なかでもNYダウは抜群の知名度です。
また米国は世界経済の中心であるため、米国株式市場には世界中の優良企業が上場しています。こうしたことからNYダウは世界の景気や経済の先行きを測る指標として世界中の投資家から常に注目されています。
世界の主要な取引所の中でも米国の代表的な取引所であるニューヨーク証券取引所とナスダック証券取引所は、合わせて約6割を占めます。
そもそもNYダウってどんな指数?
NYダウは「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」の略称で、S&P Dow Jones Indeices社が算出している米国株式を代表する株価指数です。なおNYダウは1896年から算出され、今に至るまで公表されています。株価指数としては、約120年以上の歴史があります。
NYダウは算出初日の1896年5月26日の40.94ドルから、2020年11月に30,000ドルを突破しました。もし、算出初日から投資を始めていたとしたらおよそ860倍になっています。
NYダウの値動きは、世界経済の中心である米国の120年の歴史を反映しています。過去には幾度となくさまざまなショックが起こっており、一定期間大きく下落する局面もありましたが、長期的には危機を乗り越えてきました。また市場は「投資家の心理」を映す鏡と言われるように、急落時には行き過ぎた下落となる傾向が見られます。危機後の最安値をつけてからの回復局面では、その反動が見られます。
ダウを知れば投資がもっと楽しくなる!
NYダウをもっと知るための問題を出題します!
これであなたもダウマニア?
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NYダウはインデックスと言っても、たった30銘柄で構成されている株価指数です。組み入れられている企業は、米国株式市場に上場されている数ある企業の中でも「より厳選された企業」になります。現在組み入れられている銘柄は以下の通りです。あなたが知っている企業はいくつ入ってますか?
NYダウの構成銘柄は、都度、見直しが実施されます。組み入れ銘柄の見直しは、その時の産業や経済構造の変化に合わせて代表企業が組み入れられます。
POINT!
NYダウ自体が新陳代謝機能を持った指数で、その機能が持続的なリターンの源泉にもなっています。よりセレクティブな指数であるNYダウは、インデックス投資でありながら、「厳選投資」の要素も内包しています。
1896年にNYダウが公表されてから、当初から現在まで組み入れられている銘柄はゼロ。当初組み入れられていた銘柄で最後まで残っていたのはGEで2018年6月まで組み入れられていました。これまでに組み入れられたことがある銘柄数は、120年以上の歴史の中でたった90社しかありません。
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NYダウには兄弟とも言える指数が存在します。それが、“ダウ・ジョーンズ輸送株価平均”と“ダウ・ジョーンズ公共株価平均”です。実はダウ・ジョーンズ社が米国株式市場のパフォーマンスを計測する最初の試みは、“NYダウ=ダウ・ジョーンズ工業株価平均”ではなく、“ダウ・ジョーンズ鉄道株価平均”でした。
当時の米国経済において鉄道は非常に重要な役割を果たしていたものの、鉄道業界が株式市場全体の動きを反映していたわけではありません。一方で当時の工業株は、非常に投機的な投資対象であると見なされており、チャールズ・ダウ氏もそのように考えていました。しかし工業株はその後、米国における経済成長の重要な牽引役となり、ついにチャールズ・ダウ氏は1896年にダウ・ジョーンズ工業株価平均の発行を始めました。そしてその後の1929年にダウ・ジョーンズ公共株価平均が導入されました。
では鉄道株価平均がどうなったかと言うと、1970年、ダウ・ジョーンズ輸送株価平均(NYダウ輸送株)に改称されました。NYダウ輸送株は米国の景気先行指標としても有名です。
出所:S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス
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