A
指値注文および成行注文の発注時には、執行数量条件を、必ず指定していただく必要があります。具体的には、通常・指定期間条件(FAS)または残数量取消条件(FAK)または全数量執行条件(FOK)のいずれかを発注時に指定していただく必要があります。
A
J-GATEから寄り条件(寄指/寄成)及び引け条件(引指/引成/不成)という注文条件は廃止されますので、ご留意ください。ただし、寄付または引けの板寄せ前に設けているマッチングを行わず注文のみ受け付ける時間帯(プレ・オープニング又はプレクロージング)に残数量取消条件(FAK)を指定して発注することにより、寄り条件又は引け条件付き注文と同様の注文発注は可能です。
A
ザラバの時間帯に発注した成行注文が失効するケースは、原則、以下のとおりです。なお、ザラバの時間帯に成行注文を発注する場合、原則として残数量取消条件(FAK)と全数量執行条件(FOK)しか付加できません。
(1) 残数量取消条件(FAK)付き成行注文の場合
即時約定可能値幅内で約定しきれず未執行数量が残る場合、当該残数量が失効します。
(2) 全数量執行条件(FOK)付き成行注文の場合
即時約定可能値幅内で全数量約定できない場合、当該全数量が失効します。
A
指値注文から成行注文への訂正などの注文種類の訂正はできません。
A
注文の価格を訂正した場合、訂正前の注文が持っていた時間優先順位は失われ、取消して再度発注した場合と同様の時間優先順位となります。
注文数量を増加させる訂正を行った場合、注文の時間優先順位は失われますが、注文数量を減少させる訂正の場合は、注文の時間優先順位は変わりません。
A
基本的には、注文は、注文板上に登録され、未執行数量は注文板上に残ります。
A
成行注文の全数量約定が板寄せの取引成立要件ではなくなることなどから、板寄せによる取引において成行注文が約定せずに失効することも起こりえます。なお、板寄せによる取引にも価格優先の原則は適用されるため、成行注文が指値注文より優先して約定することに変わりありません。
板寄せによる取引において、成行注文が約定せずに失効する事例は以下のとおりです。
(1) 売り(買い)の成行注文の合計数量が買注文(売注文)の全数量(成行注文と指値注文の合計)を上回る場合
買注文(売注文)の全数量を上回る売り(買い)の成行注文数量に関しては、板寄せによる取引で約定できないため、失効します。この場合、価格優先の観点から最も優先する成行注文が全数量約定できない状況であるため、売り(買い)の指値注文が約定することはありません。
(2) 注文板に成行注文しか存在しない場合
板寄せによる取引成立要件の条件1「売り又は買いのいずれか一方に指値がある値段のうち、売呼値と買呼値が対当する値段」を満たさないため、成行注文は失効します。
A
全数量約定が保証されるような発注方法は存在しません。
上記「板寄せ方式による取引」のQ&Aに記載のとおり、板寄せによる取引においても成行注文が約定せずに失効するケースがあるため、同取引の約定値段になると予想される値段より大きく優先する指値注文を発注するといった方法も考えられますが、成行注文は、価格優先の原則からいずれの指値注文よりも優先されます(成行注文が約定せず失効するケースにおいては、板寄せによる取引の約定値段と同値又は劣後するものに限られますが、指値注文が約定しないこともあり得ます。)ので、ご留意ください。
なお、有効期間(本日中)を指定して指値注文を発注した場合、仮に板寄せによる取引において約定しなかったとしても、その残数量は注文板に残されますので、その後のザラバ取引において約定する可能性が残り、約定機会は多くなるものと考えます。
A
板寄せによる取引には即時約定可能値幅制度が適用されないため、対当値段が直前の約定値段等から大きく乖離している場合でも、呼値の制限値幅内であれば即座に取引が成立します。ただし、取引終了時の板寄せの場合は、一定の値幅(終値成立値幅)内でなければ、取引は成立しません。
A
J-GATE稼働後は、同時呼値ルールが廃止され、時間優先の原則に基づき約定の配分が行われます。
A
引き継がれます。取引終了時の板寄せに参加する注文は、ザラバ中に約定せずに注文板上に残っている注文とプレ・クロージング中に発注された注文になります。
A
全数量執行条件(FOK)付きの注文は、板寄せ前の注文受付時間帯に発注できないという点で板寄せに参加することはできません。
その他、J-GATEには、従来の寄付き条件(寄指、寄成)及び引け条件付き注文(引指、引成、不成)はありませんので、ご留意ください。
A
即時約定可能値幅外の値段の注文(成行注文を含む。)も、受け付けられます。注文の値段が即時約定可能値幅外であっても、対当値段が即時約定可能値幅内であれば、その対当に係る部分については約定し、即時約定可能値幅外で対当したときに、取引が一時中断されます。ただし、全数量執行条件(FOK)付きの注文については、即時約定可能値幅内で全数量約定しない場合、当該注文は全数量失効します(この場合、取引の一時中断は行われません)ので、ご留意ください。
A
即時約定可能値幅及び中断時間は、商品ごとに以下のとおり設定されています。
即時約定可能値幅 | 中断時間 | |
株価指数先物取引 | 上下0.8% | 30秒間 |
株価指数オプション取引 | 上下10Tick | 15秒間 |
A
端数について四捨五入などの処理は行われません。直前の約定値段に0.8%を乗じて得られた値(端数処理なし)を即時約定可能値幅として設定するため、結果的に上限の場合は呼値の単位に切下げ、下限は切上げた水準が即時約定可能値幅となります。
A
取引の一時中断中、注文の訂正及び取消しを行うことは可能です。
同様に、プレ・オープニングやプレ・クロージングの時間帯も、訂正及び取消しを行うことが可能です。
ただし、板寄せ直前の注文訂正・取消しによる価格変動を防止するため、立会取引の寄付き及び引け前に、訂正・取消し注文を原則として受け付けない時間帯(ノンキャンセル・ピリオド)があります。ノンキャンセル・ピリオドの対象商品や時間帯は以下のとおりです。
対象商品:日経225先物・日経225ミニ
対象時間帯:「日中立会とナイト・セッションの寄付き前1分間(8:44~8:45・16:29~16:30)」及び「ナイト・セッションの引け前1分間(5:29~5:30)」(※日中立会の引け前の1分間は対象外)
A
1つの注文が連続して約定していくごとに基準となる値段が更新されていくわけではありません。1注文の一連の約定が終了した後に、即時約定可能値幅の基準となる値段は更新されます。
A
残数量失効条件(FAK)付き注文が発注された場合、即時約定可能値幅内で対当する数量は約定し、即時約定可能値幅外で対当した時点で取引が一時中断され、当該注文の残数量は失効します。
全数量執行条件(FOK)付きの注文は、一部の対当値段が即時約定可能値幅内であっても、即時約定可能値幅外の対当値段が存在すれば、当該執行数量条件の性質上、その注文は約定せずに失効します。その場合、取引は一時中断されません。
A
呼値の制限値幅は、呼値の制限値幅の基準値段に大阪取引所が算出する所定の値幅を加減することにより得られます。
株価指数先物・オプション取引に関しては、呼値の制限値幅の基準値段は、限月取引(銘柄)ごとに取引日(イブニング・セッションから翌日の日中立会終了時)単位で更新され、一方、値幅は、原則、取引対象株価指数が同一の商品単位で四半期ごと(3月、6月、9月及び12月の初めの取引日)に見直されます。ただし、市況等によっては、臨時で見直されることもありますので、ご留意ください。
A
呼値の制限値幅の基準値段は、原則として前取引日の清算数値(清算価格)となります。
当該基準値段に加減する値幅は、株価指数先物・オプション取引に関しては、直近期間における株価指数先物取引(Mini取引を除く。)の中心限月(直近限月)の呼値の制限値幅の基準値段の平均値に所定の比率(株価指数先物取引:8%、株価指数オプション取引:4~11%)を乗じたものとなります。
A
大阪取引所が、中心限月取引にMini取引を除く株価指数先物取引の直近限月取引を指定しています。当該中心限月取引の指定は、取引対象株価指数が同一のMini取引を除く株価指数先物取引の各限月取引の流動性を勘案して行われています。
A
J-GATEからサーキット・ブレーカーの発動基準を見直したことに伴い、通常時の株価指数先物・オプション取引に係る呼値の制限値幅は、J-GATE稼働前の半分程度の水準とされています。なお、制限値幅は、サーキット・ブレーカーの発動状況に応じて段階的に拡大しますので、1取引日当たりの最大の制限値幅は、J-GATE稼働前と同程度が確保されています。
A
先物取引(Mini取引を除く)の中心限月(直近限月)において、サーキット・ブレーカー発動の条件に該当すると、取引対象株価指数を同一とする株価指数オプション取引の各銘柄の制限値幅も拡大されます。先物取引(Mini取引を除く)の中心限月(直近限月)の制限値幅の上限(または下限)において、サーキット・ブレーカー発動条件に該当した場合、取引対象株価指数を同一とする先物取引の全限月取引において、制限値幅の上限(または下限)のみを拡大するのに対し、取引対象株価指数を同一とする株価指数オプション取引においては、全銘柄について制限値幅の上限及び下限双方を拡大します。
A
プレ・オープニングやプレ・クロージングの時間帯も、ザラバの時間帯と同様に当社のマーケットスピードから気配情報等を配信しますので、注文板の状況をご覧いただけます。
A
日中立会については、午後3時10分から15分までマッチングを行わず注文のみを受け付ける時間を設けていますが、日中立会の取引終了時刻は午後3時15分ですので、従来と同様、その取引日に係る日中立会が終了するまでに取引が成立した約定値段のうち最終の約定値段が終値となります。
すなわち、午後3時15分に行われるクロージング・オークション(引けの板寄せ)において取引が成立すれば、その約定値段が終値となり、取引が成立しなければ、同一の取引日において成立した最終の約定値段(ザラバ取引による約定値段を含む。)が終値となります。
A
清算値段と終値は常に一致する訳ではありませんので、ご留意ください。
清算値段は、午後3時から午後3時15分までに約定値段がある場合、原則、その最終の約定値段が清算値段となりますので、この場合は、基本的に清算値段と終値は同じになりますが、当該時間帯に約定値段がない場合は、理論価格が清算値段となりますので、この場合は、一致しません。ご留意ください。
先物・オプション取引のリスクと費用について