資産運用を効率的におこなうためにレバレッジをかけた投資をする投資家の方々がいらっしゃいます。米国株式でレバレッジをかけて投資をする方法には「米国株式信用取引」にてレバレッジをかけて投資をする方法と、現物取引でレバレッジがかかっている「レバレッジ型ETF」に投資する2つの方法があります。それぞれに異なるメリットとデメリットがあるため、使い分けが重要です。
今回は「米国株式信用取引」と「レバレッジ型ETF」の2つを比較し、それぞれのおすすめの使い方を解説します。
正しく理解して、資産効率よく投資をしましょう!
まずは「米株信用」と「レバレッジ型ETF」の違いを押さえましょう!
2024年9月1日時点
「米株信用」の一番大きなメリットは同一資金で1日に何度も売買できることです。これにより少ない資金からでも、コツコツと利益を積み重ねることができます。
また、取引手数料が比較的安く、対象の銘柄も900銘柄以上と多いです。
「レバレッジ型ETF」の一番大きなメリットは最大で3倍のレバレッジがかけられることです。より資産効率の良い投資が可能になります。
また、保有することにより生じるコストも比較的低い銘柄が多いです。
上記の比較からも分かるように「米株信用」と「レバレッジ型ETF」にはそれぞれ異なるメリットがあるため、取引方法に合わせて使い分けることが重要になります。
ここからは取引方法ごとにどちらがおすすめなのかを解説していきます。
「米株信用」では、同一の資金で同一銘柄を何度でも売買ができます。このことを利用したデイトレードにより、少ない資金からでも利益を積み重ねていくことが可能です。
「レバレッジ型ETF」よりもかけられるレバレッジは低いですが、利益をコツコツと積み重ねることで、最終的にはより多くの利益を得られる可能性があります。
また、「米株信用」では取引手数料が約定代金の0.33%と「レバレッジ型ETF」の0.495%よりも低くなっています。
そのため、特に何度も売買をするデイトレードでは金利を含めても「米株信用」の方がコスト面で有利な場合が多いです。
「米株信用」では個別銘柄を含む900を超える銘柄で取引ができますが、「レバレッジ型ETF」では基本的には指数連動型のETFにレバレッジをかけたものを中心に60銘柄ほどしかありません。
例えば、コカ・コーラやネットフリックスなど、特定の個別銘柄にレバレッジをかけた投資をしたい場合には、多くの場合、「米株信用」を使う必要があります。
「レバレッジ型ETF」ではデイトレードにて同一の資金で同一銘柄の売買は一度しかできません。しかし、「レバレッジ型ETF」では最大3倍と「米株信用」の最大2倍よりも高いレバレッジをかけることができる銘柄もあります。
そのため、1日に同じ銘柄を頻繁に売買をしない方は、より資産効率よく投資ができる「レバレッジ型ETF」がおすすめです。
「レバレッジ型ETF」では保有する際にかかるコストが経費率1.0%(年率)ほどと、「米株信用」の金利4.5%(年率)を大幅に下回ります。そのため、一般的に、約定金額が大きくなるほど、短い保有日数でも「レバレッジ型ETF」の方がコストメリットがあるようになります。
ただし、レバレッジ型ETFはその商品の性質上、目指す倍率の投資成果が得られない場合や株価が回復しにくい特性から中長期間的な投資の目的にはあわない場合がありますので、ご注意ください。
表は横にスクロールします
約定金額ごとの「レバレッジ型ETF」が「米株信用」のコストを下回る保有日数 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
約定金額(米ドル) | 5,000 | 10,000 | 20,000 | 30,000 | 40,000 | 50,000 | 60,000 |
保有日数 | 23日 | 12日 | 6日 | 4日 | 3日 | 3日 | 2日 |
デイトレードをする場合には、コストも低い場合が多い「米株信用」がおすすめです。
一方で、売買を頻繁にしない場合には「レバレッジ型ETF」がおすすめです。
レバレッジをかけることでより効率的な資産運用が可能になりますが、予想と反対の値動きになった場合には想定以上の損失が発生する可能性もあります。
目的やリスク許容度に合わせ、上手にレバレッジを活用しましょう。
"米株信用"をどのように活用すればいい?
活用事例をチェック!
"米株信用"の基本をチェック!
"米株信用"で実際に利益が出ている銘柄はこれだ!
銘柄選びの参考に!
米国株式信用取引をはじめるには、外国株式信用取引口座の開設が必要となります。
信用取引口座(国内株)が未開設のお客様は、国内株・外国株信用取引口座の同時申込となります。
以下のボタンから信用取引口座の申込を行ってください。信用取引口座開設には口座開設基準がございます。必ずご確認ください。
ご注意
米国株式信用取引の概要や取引方法、信用取引をする上でのテクニックなどが書かれた入門ガイドです。
【本書のポイント】
外国株式のリスクと費用について