同じファンドでも、投資を始める時期や終了のタイミングで、損益が随分変わることがわかったけど、いつ始めていつまで積立てればいいのかしら?
- 投資のタイミングって難しいよね。投信積立を始めるタイミングと、積立てた投資信託の売却タイミングについて、勉強してみましょう。
どのタイミングから始めると1番利益がでるか検証してみよう!
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さて、下の図のように基準価額が推移した銘柄を、(1)~(5)のそれぞれいつから投信積立を始めるのが一番利益が出ると思う?
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安く買うことを考えたら、(3)かな?
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ふむふむ。1か月単位でみると、基準価額が1番低いのは(3)★だね。では、続いて10年程度の長いスパンでみた場合、基準価額がどう推移していくかも見てみよう。
実は、短期的な基準価額の増減は、長期的な視点で見ればそれほど気にすることはありません。
先に確認したように、今後10年という長いスパンの中で見た場合、今(購入時)の価額が高い水準なのか、低い水準なのかで、投資成果が見えてくることになります。
今(購入時)のタイミングが、基準価格が高いのか、低いのかは、誰にもわからないのです。
従って、今月はじめるか来月はじめるかは、長期投資ということで考えるとあまり重要ではないということになります。
むしろ、長い期間運用することに意味がある為、はじめるのであれば早い方が良いということになります。
全ての投信をまとめて売却は危険!
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なるほど~。始める時期で悩む必要がないのは理解できました。では、売却のタイミングはどうなのかしら?
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そうね。熟練の投資家でも、ベストな売却のタイミングを見つけるのは至難の技!
売却の時期次第で、投資の損益が大きく分かれるの。
基準価額が日経225指数に連動する銘柄を、2003年5月~2012年4月まで、10年間で毎月10,000円を積立てたとして、運用実績が最後の1年間だけ異なった場合を見てみよう。
■最後の1年間の基準価額の動きが、損益に大きく影響する!
※最後の1年の運用実績差分は2012年4月現在での「トータルリターン(1年実績)」の最高値(+23.25%)と最低値(-42.91%)を使用しています。
このように、たった1年の運用実績の差で、こんなに損益が分かれることになります。
売却時に注意すべきは、まとめて売却しないこと!
売るときはタイミングを分けるのが基本です。
数回に分けて売却することで、『大きな値下がり時に売却したため、利益を取り逃す』、というリスクを減らすことができます。
また、必要なときに、必要な額を解約していくという方法もあります。
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私の場合、家族のいざというときのために投資を考えていたので、らく太郎さんの急な転勤や、家族旅行など、必要な時に、少しづつ解約できると投資目的にもマッチしてますわ♪
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おひとり様ライフをエンジョイ中の私は、バリバリ働いている今のうちに、積立をじっくりコツコツ初めて、将来に向けて備えていきたいな。
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将来のためと考えているなら、長い目で資産を育てることも意識してみてね。いつか、まとまった資金が必要な時が来たら、数回に分けて売却することも、売りのタイミングで大失敗しないコツね。
金の卵MEMO
投信積立をはじめるタイミングが多少違っても、長期で考えれば将来の収益に大きな影響はありません。
- ★2つの成功ポイント
- 早い時期からじっくりコツコツ積立て、将来に備える
- 売却するときも、焦らずじっくり