債券とは、国や政府・地方公共団体、企業などが、資金を投資家などから借り入れるために発行する有価証券の一種です。債券の発行ごとに利率や利払日、償還日などの条件が決められており、購入した投資家は条件通りに利金を受け取ったり、元本を返済されたりします。購入希望の個人投資家は、販売条件などをみて証券会社等を通じて購入します。
債券は発行者の立場からすれば資金調達の手段ですが、投資家から見れば利殖のための投資対象といえます。
資金調達の手段としては「設備投資など長期運転資金等の調達に適している」「金融機関からの借入れよりも量的な対応や資金使途が自由」「増資に比べて将来資金の需要が減退すれば返済が可能」といったことで債券が用いられます。
一方利殖のための投資対象としては、一般に ①収益性 ②安全性 ③換金性 といった点が重要とされます。
一般的に景気の拡大は債券価格の下落につながり、景気の後退は債券価格の上昇につながります。
景気拡大⇒資金需要増大⇒金利上昇⇒債券価格の下落
景気後退⇒資金需要減少⇒金利下降⇒債券価格の上昇
日本国内の発行体が、日本国内で円建てで発行する債券を国内債券と言います。国内債券は一般的に次のように区分されます。
国内債券 | |
公共債 | 国債(利付利付け国債、個人向け国債、窓販売国債など・・・) 地方債(札幌市債、横浜市債、福岡市債など・・・) 政府機関債(公営企業債など・・・) |
民間債 | 事業債(一般企業などが発行 例、オリックス債など) 転換社債 新株引受権付社債 |
国内債券の中で公共債や高格付けの事業債は利率(利回り)は低いものの、元本や利払いの安全度は高く、ローリスク、ローリターンの投資商品と言え、先物取引、外国為替証拠金取引のようなハイリスク、ハイリターン商品とは異った性質を持ちます。あらかじめ決まった日に、利払いや償還があるので、入学資金、結婚資金、老後の資金など将来、必ず必要になる資金の運用には、国内債券投資は最適です。
個人向け国債は、個人の方のみを対象とした新しいタイプの国債で、3種類あります。変動金利タイプの「個人向け利付国庫債券(変動・10年)」、固定金利タイプの「個人向け利付国庫債券(固定・5年)」「個人向け利付国庫債券(固定・3年)」です。「変動・10年」、「固定・5年」、「固定・3年」すべて毎月発行されます。その名のとおり、個人の方のみが購入・保有できます。
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