投資の第一歩として、まずは身近な日本株の投資から始めた方は多いのではないでしょうか。
日本証券業協会が2021年に個人投資家を対象に実施した投資家調査によると、調査対象者5,000名のうち、8割弱(76.0%)が株式投資、約6割(59.7%)が投資信託に投資しているという回答結果が報告されています。※1
投資信託の保有者割合は、同調査が始まった2006年以来最も高くなっており、投資の選択肢として普及していると言えるでしょう。
ところで、投資信託には取引所に上場しているものと非上場の2種類があるのをご存じですか?非上場のものが一般的に投資信託として知られているもので、上場しているものは上場投資信託、もしくはETF(Exchange Traded Fund)と呼ばれています。
ETFは、一般的に投資信託より信託報酬が低い傾向にあります。また、取引所に上場しているため、日中の値動きが把握しやすく、株のように市場価格を見ながら機動的な取引ができるという特徴があります。
図1は、株式・ETF・投資信託の類似点と相違点を比較したものです。
ETFは、株式のように取引所に上場していますが、非上場の投資信託(以下、投資信託)と同じく、比較的少額の資金から投資が可能で、複数の銘柄に分散投資をします。しかし、ETFの取引方法は株式との類似点が多く、投資信託とは異なります。
例えば、ETFは株式のように、取引所が開いている間を通して市場価格で取引されます。一方で、投資信託は1日1回公表される基準価額で取引されます。そのため、ETFは市場価格を確認してから取引をすることができますが、投資信託は申し込み時点では取引価格は未定です。これは、投資信託の取引の申込みが締め切られた後、基準価額が公表されるためです。
その他の相違点に、積立投資への対応があります。多くの投資信託は積立投資に対応していますが、ETFは一部の銘柄を除き積立投資に対応していません。
楽天証券では、米国ETFも積立が可能です。
図1:株式・ETF・投資信託の比較
表は横にスクロールします
株式 | ETF | 投資信託 | |
---|---|---|---|
証券取引所への上場 | 上場 | 非上場 | |
取引方法 | 証券会社を通じて証券取引所で売買 (国内の全証券会社で取扱いあり)※2 |
当該投資信託を取扱う販売会社で申込み (販売会社により取扱う投資信託は異なる) |
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取引価格 | 市場価格(リアルタイムで変動) | 特定日の基準価額 (申込み時点では未定) |
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売買単位 | 100株単位 | 多くのETFが1口単位※3 | 口数指定および金額指定 |
分散投資 | 比較的多額の資金が必要 | 比較的少額の資金で可能 | |
信託報酬 | なし | 投資信託より一般的に低め。 東証に上場しているiシェアーズETF の平均信託報酬は0.20%※4 |
一般的にETFより高め |
つみたて投資 | 可※5 | 一部の銘柄を除き不可※5 | 可※5 |
上図は一般的な特徴を比較したものであり、全てを網羅したものではありません。
ETFの多くは指数に連動することで、市場平均のパフォーマンスを目指すインデックス型です。一方で、投資信託にはファンドマネージャーが銘柄選定をし、市場平均を上回るパフォーマンスを目指す「アクティブ型」と市場平均を目指す「インデックス型」があります。「アクティブ型」の投資信託は、ファンドマネージャーが銘柄選定をするため、一般的にインデックス型より信託報酬が高い傾向にあります。
図2は、主要な日本株のインデックス型投資信託と iシェアーズETFの信託報酬率を比較したものです(インデックス型投資信託の信託報酬率は平均値)。iシェアーズETFの信託報酬率は、インデックス型投資信託の半分以下の水準となっています。
図2:主な日本株のETFとインデックス型投資信託の信託報酬率の比較
出所:Fundmark、2022年10月末現在。インデックス型投資信託(業界平均)の信託報酬率は、日経225(76商品)、TOPIX(81商品)、JPX日経400(16商品)をベンチマークとするインデックス型投資信託の最低信託報酬率の平均値。信託報酬率はすべて税込。
信託報酬とは・・・
信託報酬とは、投資信託を保有している間、保有残高に応じて日々支払う費用です。信託報酬が大きくなるほど投資家にとっては実質的な利益が減ることになります。中長期で運用を考えた場合、信託報酬を抑えることが、運用成果をより大きくすることにつながるといえるでしょう。
図3:主な日本株のインデックス型投資信託とETFの信託報酬額の比較
(100万円を年率3%で25年間運用した場合の試算に基づく)
出所:Fundmark、2022年10月末現在。iシェアーズETFはiシェアーズ・コア日経225 ETFの信託報酬。ETF平均は日経225連動の国内籍ETF全10商品の最低信託報酬率の平均。インデックス型投資信託は日経225連動のインデックス型投資信託76商品の最低信託報酬率の平均。
注)信託報酬以外は考慮していません。信託報酬は簡便化のため年次で計算しています。
図3の通り、ETFはインデックス型投資信託と比較して、信託報酬が低く抑えられています。しかし、ETFと投資信託には異なる特徴があります。投資目的やライフスタイルにより、どのような投資商品が合っているかは人それぞれです。以降では質問に答えて、ご自身の投資スタイルにあった投資商品を確認してみましょう。
あなたはどのタイプの投資商品だったでしょうか。
どちらも当てはまる質問があった方もいらっしゃると思います。投資スタイルは二者択一である必要はありません。異なる投資スタイルを組み合わせて分散することで、様々な経済環境においてリスクを低減する効果が期待できます。ご自身の幹となる投資スタイルを見つけたら、枝の部分に違う投資スタイルを追加してみませんか。
iシェアーズ日本株ETF(3銘柄)の信託報酬率は、国内最低水準の0.0495%※7です。
日本株に低コストで分散投資をする新たな投資手段として、是非iシェアーズ日本株ETFをご検討ください。
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