ポイント・アンド・フィギュア(P&F)は、縦軸に価格をとり、横軸に時間の概念が入らない不規則時系列チャートです。価格が一定のレート以上に動いた場合だけマークをつけることで、レートの小さな値動きにとらわれない大局的な分析をするのに適した指標です。ちなみに上昇を”×”、下落を”○”で表しています。
■初期設定
値幅…10 転換数…3
【作図のルール】
[1] ポイント・アンド・フィギュア(P&F)は、上昇を”×”、下落を”○”で表しています。
初期設定の値幅は10ですので10pipsの値動きで×(○)が描画されます。
[2] 価格は終値を採用します。
[3] それぞれの列は、上昇か下降かの一方のみが表示され、×印と○印は同じ列には記入しません。
[4] 価格が方向転換(上昇→下降もしくは下降→上昇)した時は、右に一列移動して記入します。そのため×印と○印は一列おきに表示されます。
[5] ×印と○印は一列に必ず3つ以上記入します。つまり価格の方向転換には、価格水準に応じた3枠以上(初期設定では30pips)の価格変動が必要です。これを3枠転換(スリー・ポイント・リバーサル)と言います。なお上昇相場、下降相場とも列を変えて×印または○印を記入する時は、1枠あけてから書き込むため、結局は4枠以上(初期設定では40pips)の価格変動が列を変えるためには必要となります。ただし、同じ方向に動いている間は上昇、下降とも1枠(初期設定では10pips)でも記入します。
[6] 上昇時でも、下降時でも0.1pipに満たない端数は切り捨てます。
なおポイントアンドフィギュアの各種設定については【表示・環境設定】の「チャート」、もしくは描画されたポイントアンドフィギュアをクリックすることでも行なえます。
特殊チャート画面左上部のプルダウンからポイントアンドフィギュアをクリックしてください。またはチャート画面上で右クリックをし、【テクニカル】からポイントアンドフィギュアを選択することでも表示可能です。
[1] チャート・パターンによる売買信号
[2] カウンティングによる目標値の算出(カウンティング分析)
(a) 水平計算⇒持ち合い離れに要した列数と、1ポイントの値幅(初期設定では10pips)と、3枠転換の3を乗じた結果を最安値にプラスもしくは最高値からマイナスする。
例:78.20(持ち合い期間の最安値)+(4列*10pips*3)=79.40
(b) 垂直計算⇒持ち合い離れからの最初の列の枠の数を数え、3枠転換の3を乗じた結果を最安値にプラスもしくは最高値からマイナスする。
例:78.20(持ち合い期間の最安値)+(13枠*10pips*3)=82.10
※ ご注意
この「基本的な見方」は一般的なチャートの見方を解説したものです。この解説どおりに投資判断をしたとしても、必ず利益が上がる事を保証するものではありません。投資に当たっては、お客様ご自身の判断でお願いいたします。