「○円まで上がったら買い」「○円まで下がったら売り」という注文方法が「逆指値」です。「○円まで上がったら売り」「○円まで下がったら買い」という通常の指値注文とは逆の注文内容であるため、こう呼ばれます。指値注文は株式を安く買って高く売ることを念頭に置いています。それに対し、例えば下降局面を的確に捉えていち早く損切りするなど、リスク管理に有効な注文方法が逆指値です。しかも、損切りの水準を自分で自由に設定しておけるので、相場を常にウオッチする必要もありません。忙しいビジネスマンなどには打って付けでしょう。逆指値はそのほか、利益を確定したいときなどにも活用できます。なお、逆指値の注文の出し方にも「指値」と「成行」がありますが、損切りや利益確定に使う場合は取引の確実性が重要になりますから、「成行」で注文を出すほうがいいでしょう。
「800円で信用買いした銘柄が750円まで値下がりしてしまった。このままでは追証が発生する710円を割り込む可能性が高いが、反発する可能性にもかけてみたい。しかし、720円まで下げたら損失が出ても売ってしまいたい」。このような状態では、720円で逆指値の売り注文を出します。
「800円で信用売りをした銘柄が750円まで値下がりして、含み益が出ている。まだ下がりそうな気もするが、大きく値上がりすることも考えられる。相場が反転しても、最低5%の利益は確保したい」。こんな時は760円で逆指値の買い注文を出します。
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