今回は、「日経225マイクロ先物」を行うにあたって、必ず理解しておかなくてはならない「追加証拠金、略して追証(おいしょう)」についてご説明いたします。
ここでは、「日経225マイクロ先物」のみを取引している場合を例にご説明いたします。
追証(おいしょう)とは
損失が増えていって、維持しなければならない証拠金の額(=最低保証金所要額)を「受入証拠金」が下回った場合に、追加して差し入れなければならない証拠金のことです。
追証は15:15の日中立会終了後に判定します。日中立会中に追証が掛かっていなくても、大引け後に取引所から公表される取引所証拠金額によっては追証となる場合もありますので、証拠金に余裕をもって取引することをお勧めします。
追証になった場合の追証の入金期限は翌営業日の正午までです。
まず、2023年9月時点の「追証」のラインである「最低証拠金所要額」は、大阪取引所の定める「取引所証拠金額」と同じ15,000円です。最新の証拠金はこちら
この場合、15,000円だけを証拠金に振り替えて1枚の取引をおこなった場合には「日経225マイクロ先物」の価格が予想と反対方向に動いて含み損が生じると、「受入証拠金」が15,000円を割り込んでしまいますので、即日追証となってしまいますので振り替える資金は余裕を持って行うようにしましょう。
15,000円の証拠金で330,000円(日経平均33,000円×10倍)を取引した場合
追証までの余力金額は
1.5万円(受入証拠金)― 1.5万円(取引所証拠金)=0円 余力金額はゼロ円
したがって、追証までの値幅もゼロ。
日中立会終了後の追証判定時に、買値から5円(呼値の最低単位)でも下がっていると追証!
(翌営業日正午までに不足額を差し入れできないと、建玉は強制決済され損失確定)
5万円の資金で33万円(33,000円×10倍)を取引した場合
追証までの余力金額は
5万円(受入証拠金)― 1.5万円(取引所証拠金)=3.5万円 余力金額は3.5万円
したがって、追証までの値幅は
日中立会終了後の追証判定時に、買値から3,500円下がってしまうと追証!
(▼3.5万円÷10倍=▼3,500円幅の下落、つまり33,000円―3,500円=29,500円まで下がった場合に追証発生)
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