(2) エクスポージャーの見方
国内株式「注文約定-保有銘柄一覧(画面上段)」 では、"日経225","TOPIX"に対する『 β 値』及び『決定係数』をリアルタイム表示します。『 β 値(リスク感応度)』は、「市場指標の変動が、どの程度のポートフォリオの変動をもたらすか」 という指標であり、"エクスポージャー"といわれることもあります。
1. β値
個々の株式の値動き(リスク)は、その銘柄固有の要因に基づく部分と、市場全体に共通する要因に基づく部分に分けられますが、" β 値"は、市場全体に共通する要因に基づく部分に関連して生じるリスク測度です。具体的に" β 値"は、市場インデックス(日経225,TOPIX)の変動に対し、その個別銘柄がどの程度変動するかを表す指標であり、" β 値"が1よりも大きければ、その銘柄は市場インデックスの変動以上に大きく変動することを意味し、逆に1より小さければ、その銘柄は市場インデックスの変動以下にしか変動しないことを意味します。 例えば、銘柄iの日経225 - β 値が1.1であるとすれば、銘柄iの方が日経225より1割方、大きく動く傾向があることを意味しています。
R i = α + β i R m
R i : 銘柄iの投資収益率
R m : ”日経平均225”または”TOPIX”の投資収益率
2. 決定係数
個別銘柄の変動を市場インデックスの動きで説明できる割合を示す尺度です。例えば、決定係数が0.3の場合、その個別銘柄の動きの割合を示す" β 値"を市場インデックスで30 % 説明できることになります。決定係数は、0から1までの範囲で動きますが、1に近ければ近い程、個別銘柄の値動きのうち、市場インデックスの動きで説明される割合が大きいことを示し、" β 値"の説明力が高いことを表します。