(1) チャート分析(テクニカル分析)をする上での3つの大前提
株式投資を行う際に、大いに役立つツール、それがチャートです。株価チャートとは株価の推移をグラフ化したもので、チャートを活用することによって、過去の株価の動きが把握できるのはもちろん、売り時や買い時を探したり、将来の株価水準の目安をつけたりすることができます。ここで、チャート分析をする上で重要な3つの大前提を以下説明いたします。
1.『市場の変動はすべてを織り込む』
株価が変動する背景には種々の要因がありますが、そのすべての要因が、既に織り込まれた結果によって、現在の株価になっているという考え方です。
2.『価格の変動はトレンドを形成する』
株価は常に変動していてランダムな動きのように見えますが、一定期間を区切って見れば、上昇トレンドや下降トレンドを形成しています。
3.『歴史は繰り返す』
株価の動きは、市場に参加するあらゆる投資家の心理を表しています。過去に付けた高値や安値になると、以前の高値や安値を覚えているかのような動きをする事が多く見られます。なぜなら、チャートパターンは人間心理の研究に基づくものであり、人間心理は不変であるからです。