(12) ボリンジャー・バンド
ボリンジャ-・バンドは、「TP(ティピカル・プライス:高値,安値,終値の平均値)」と「標準偏差」で構成されています。 あらかじめ設定したある期間(マーケットスピードでは25日、26週、9ヵ月を採用)の移動平均値に、算出された幅(標準偏差)を、その上下にバンドとして描くチャートです。統計学ではデータが正規分布している場合、「平均値±標準偏差」内にデータが入る確率は約68%、「平均値±標準偏差の2倍」内にデータが入る確率は約95%であることが知られています。ボリンジャー・バンドはこの特性を活用したものです。バンドが広くなっているところはボラティリティ(ある一定期間のうちに、商品の価格がどの程度上下変動するかを示すもの)が大きく、狭くなっているところはボラティリティが小さい、ということを意味します。
保ち合い相場においては、株価は「平均値±標準偏差の2倍」内で動くケースが多いため、「平均値+標準偏差の2倍(+2σ)」のラインを抜けた(に近づいた)時には売りポジションを取り、「平均値-標準偏差の2倍(-2σ)」のラインを割った(に近づいた)時には買いポジションを取るのが、一般的な活用法となっています。
トレンドが発生している(しつつある)相場においては、各標準偏差のバンドをサポートラインやレジスタンスラインとして活用し、ポジションを取ることも有効です。
STEP1:TP(ティピカル・プライス)を求める。
TP(ティピカル・プライス)=(高値+安値+終値)/3
STEP2:TPのn日間の移動平均を求める。
STEP3:標準偏差を求める。
STEP4:バンドの計算値を求める。