(13) パラボリック
パラボリック・タイム/プライス・システム(Parabolic time/price system)、通称パラボリックはRSIと同様J・W・ワイルダーによって開発された、大相場(大きなトレンドを形成する時)に活躍するテクニカル指標です。ローソクチャートの上下に出ている放物線の形をした線のことを指します。このパラボリックはSAR(ストップアンドリバース)という値をつなげて線にしたものです。
パラボリック指数の見方
- 1通常、ローソク足がパラボリックの上にある場合は、「上げ相場」を示し、下にある場合は「下げ相場」を示します。上昇相場でローソク足がパラボリックを下抜けたら「売りサイン」、下降相場でローソク足がパラボリックを上抜けたら「買いサイン」とされています。常に買いまたは売りのポジションを持つことを前提としています。
- 2パラボリックは、相場が大きなトレンドを形成している時には非常有効ですが、ボックス圏に入ってしますとシグナルに遅れが出てしまうため、逆のオシレーター指標を併用した方が良いとされています。
計算式
当日SAR=前日SAR+加速因数×(新値-前日SAR)
- 新値
- 上げ相場の場合は、そのトレンドの新高値、下げ相場の場合はそのトレンドでの新安値を指す。
- 加速因数
- 新値更新ごとの加速率、初期値からの増加分(J・Wワイルダーの経験則から、初期値および加速因数は0.02が妥当とされています)
- 加速率最大
- 加速因数の上限(0.2が妥当とされています)。
例えば、最大値0.2、初期値0.02、加速因数0.02の場合、9 回までの新値更新時に加算されます。