(18) 一目均衡表

一目均衡表は一目山人(故細田悟一氏)が考案したチャート分析方法で「いつ、目標値が達成されるのか」という時間の概念を組み入れた分析手法です。「時間論」、「波動論」、「値幅観測論」を分析することにより、市場の現在性を知ろうとするものです。

用語とその計算式

1転換線
転換値 [⇒(本日を含む過去9日間の最高値+最安値)÷2を本日の欄にプロットする]を折れ線グラフ化したものです。
2基準線
基準値 [⇒(本日を含む過去26日間の最高値+最安値)÷2を本日の欄にプロットする]を折れ線グラフ化したものです。
3先行スパン1
(転換値+基準値)÷2を、本日を含めた26日先にプロットし、折れ線グラフ化したものです。
4先行スパン2
(本日を含む過去52日間の最高値+最安値)÷2を、本日を含めた26日先にプロットし、折れ線グラフ化したものです。 先行スパン1と先行スパン2のあいだの部分が抵抗帯で、一般に「雲」と呼ばれます。
5遅行スパン
本日の終値を26日前にずらしてプロットし、折れ線グラフ化したものです。

一目均衡表の利用法

  • 1転換線が基準線より上方にある場合は、買いシグナルです。
  • 2転換線が基準線より下方にある場合は、売りシグナルです。
  • 3基準線の方向が右上方を向いている場合は、買いシグナルです。
  • 4基準線の方向が右下方を向いている場合は、売りシグナルです。
  • 5遅行スパンが本日を含めた26日前の日足より上方にある(下から上に交差した)場合は、買いシグナルです。
  • 6遅行スパンが本日を含めた26日前の日足より下方にある(上から下に交差した)場合は、売りシグナルです。
  • 7本日の日足が抵抗帯(先行スパン1および2)を下から上に突破した場合は、買いシグナルです。
  • 8以後、この抵抗帯はサポート・ゾーンとして機能する。
  • 9本日の日足が抵抗帯(先行スパン1および2)を上から下に突破した場合は、売りシグナルです。
  • 10以後、この抵抗帯はレジスタンス・ゾーンとして機能します。

時間論

市場は基本数値(9、17、26という3つの単純数字やそれらを縦横に組み合わせた数字)や、対等数値(上昇日数と下降日数は対になるという考え方)に影響を受けていると考えられます。

波動論

市場はうねりながらⅠ波動、V波動、N波動、Y波動、P波動を描くとするもの。エリオット波動分析に通ずるところもあるが、厳格に定型を設けているわけではありません。波動の主体は時間論の影響を受けるためです。

基本数値

1. 単純基本数値 :
9、17、26
2. 複合基本数値 :
33、42、65、76、129、172、200~257

この「5.テクニカルチャートの活用法」は一般的なチャートの見方を解説したものです。この解説どおりに投資判断をしたとしても、必ず利益が上がる事を保証するものでは ありません。投資に当たっては、お客様ご自身の判断にてお願い致します。

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