2022年7月20日配信
積立投資家の皆様、本日もお疲れ様です。
楽天証券の山口です。
毎週水曜日の「元気が出るニュースレター【#積クラ通信】」をお届けいたします。
明るいニュースが少ない昨今ですが、本ニュースレターで少しでも元気が出る話題をお届けできましたら幸いです。
さて先週は、20年間、預金で積み立てていた場合と、米国株式に投資しながら積み立てていた場合の資産額の差をご紹介いたしました。
同じ金額を貯めていたのでも、20年後に数千万円の差がつくということに、驚いた方も多いのではないでしょうか?
金融庁が2019年に発表した資料では、1998年から2018年の20年間で、米国では家計の金融資産が2.7倍に伸びている一方で、日本は1.4倍の伸びにとどまっているとの報告が出ています。
6月22日に配信したメールでもご紹介させていただきましたが、日本は家計に占める「投資信託+株式等」の比率が14.3%なのに対し、米国は同比率が51%となっています。
日本の家計の資産が大きく伸びないのは、このような各国での投資の普及度合にも要因があると考えられています。
先週のメールでお伝えした通り、過去20年間投資をやっていたかやっていなかったかで、実際に数千万円の差がついていたことを考えれば、米国の家計の金融資産が日本の倍近くも伸びているのは頷ける結果といえるでしょう。
コツコツ真面目に貯めていてもなかなか豊かになれない。
そんな結果を回避するためにも、是非資産形成を続けていきましょうね。
と、ここまで資産形成の重要性ばかりお伝えしてきましたが、「投資のリスク」にも、やはり触れないわけにはいきません。
「資産形成は大事なのは分かるけど、値動きするとやっぱりこのままで良いのか不安…」
そんな方向けに、ここからは実際に積立投資を続けていると、どのぐらいの下落があったのか?についてお話ししていきます。
少しドキッとする話かもしれませんが、このぐらいの値動きはあるものだ、と想定しておくことでどっしり構えることができますよ。
それでは、前回と同じく、2002年5月末から2022年5月末まで米国株式ファンドでの積立投資を続けていた場合の例で見てみましょう。
【2002年5月末から米国株式Fで積み立てていると?】
まず、最初の谷は2008年のリーマンショック時です。
2002年5月末から始めた積立は、順調に上昇を続け、2007年10月末には以下になりました。
■2007年10月末の資産額:約294万円
この時点での元手約218万円に対し、かなり大きく増やすことができています。
これが、2008年9月のリーマンショックを機に、どう変化するでしょうか。
■2008年10月末の資産額:約214万円
なんと、2007年の10月末時点に比べ、約80万円資産が目減りしました。
また、この時点で元手の合計は約257万円になっていますから、大きく元本割れしていることになります。
さらに株価の下落は止まらず、2009年2月末には…
■2009年2月末の資産額:約174万円
1年半ほど前の2007年10月には、資産が294万円ありましたので、資産は40%以上も目減りしたことになります。
また、この時点での元手の合計は約270万円ですから、約100万円もの損失が出ていることになります。
やはり、株式ファンドは元々リスクが高いですから、この程度の下落は覚悟したうえで積立を行うことが必要になります。
でも、ご安心ください。
この下落期間中も積立を続けていたことで、この後の回復が非常に速まるのです。
この先の結果については、次回のメールでご紹介いたします!
ご質問
「8月からつみたてNISAをスタートする予定ですが、最初から満額スタートしても問題ないでしょうか?」
ご回答
はい、もちろん問題ございません!
毎月3万3千円、投資をするには大きな金額なので、初めはドキドキしてしまうかもしれません。
しかし、前回のメールでもお伝えした通り、早くから積立を始めることで将来の資産を築くことができますよ。
また、つみたてNISAの非課税枠は、未使用分を翌年以降に繰り越すことはできません。
ご資金に余裕がある場合は、非課税メリットを最大限活用しながら、資産形成を早く始める、というのが王道となります!
ただ、無理のない範囲で続けることも大事ですので、毎月の収入とも照らし合わせていただくのがよいと思います。
現在積立投資をされている方は、毎月の収入に対して1割~3割程度で積立をされている方が多いようです。
参考にしてみてくださいね。
お役に立てましたでしょうか?
引き続き、皆様からのご質問をお待ちしております!
投資信託のリスクと費用について