新春講演会2025

相場変動時の対処法特集!

2022年9月21日配信

積立投資家の皆様、本日もお疲れ様です。
楽天証券の山口です。

毎週水曜日の「元気が出るニュースレター【#積クラ通信】」をお届けいたします。
本ニュースレターでは、積立投資家のお客様に役立つ「資産形成がうまくいくヒント」をお伝えしてまいります。

今週は「相場変動時の対処法」特集

今週は急遽、これまでの出口戦略のお話からは少し離れまして、「相場変動時の対処法」特集の回にしたいと思います。
9月13日に、米国の株式市場は大幅に下落し、S&P500は約2年ぶりとなる前日比4.3%の大幅安を記録しました。
株価や為替、物価などが大きく変動する中、「この先どうなるんだろう?」「このまま続けていいのかな?」と不安になっている方も多いかと思います。
これまでも、ニュースレターの中で、様々な視点から相場変動時の対処法についてお伝えしてまいりましたが、どうしても過去のことは忘れてしまうもの。
繰り返し思い出すことで、疑問や不安を解消できるようにしておきましょう!

1.まずは資産形成で失敗しやすいパターンを思い出そう

相場の大幅下落時には「パニック売り」と呼ばれる底値付近での売却や、相場が少し戻ってきた際には「やれやれ売り」と呼ばれる利益確定などの行動が起こりやすく、結果的にその後の大きなリターンを取り損なってしまうケースが非常に多くなっています。
これは、「再び大きく下落したらどうしよう?」「これ以上損したくない」「今少しでも手元にある利益を確定したい」などの不安心理が、理性的な考えに勝ってしまうためです。
このような感情にもとづく行動が、投資家のリターンを押し下げる要因になっていると言われています。

また、相場変動時に怖くなってしまっても、決してあなたが投資に向いていないわけではありません。
人間には、危険を察知するとそれを反射的に回避しようとする本能的な部分が存在するため、自分の資産が目減りしているという危険を目の当たりにした際は、一刻も早く手放してしまいたくなると言われています。
相場変動時には、どれだけ投資経験がある人でも、感情的に非合理的な行動をとってしまうものなのです。

このような「失敗しやすいパターン」は既に解明されていることですから、同じ失敗に嵌ってしまわないよう、「こういうことは起こるものだ」とどっしり構えておくことが非常に重要です!

2.なぜ資産形成をやっているのかを思い出そう

投資には値動きのリスクがあるとして、では貯蓄には全くリスクは無いのでしょうか。
現在、急速な円安ドル高が進んでいますが、もし円の預金だけを持っていた場合には、ご自身の資産は、気づかないうちに急速に価値が減少していることになります。
投資は、リスク分散の観点からも重要といえます。

また、なぜ値動きが大きく、損失の可能性があるにも関わらず、皆さんは勇気を出して投資に踏み出したのでしょうか?
それは、「人生におけるリスク」を軽減するために他ならないのではないかと思います。

人生におけるリスクとは、

といったものであると考えています。

これらの「人生におけるリスク」は、預金での貯蓄では解消することができません。
それが、「投資におけるリスク」を許容する根拠となっているのだと思います。

資産形成の目的やゴールが決まっているならば、10年後や20年後のゴール時点でのご自身の資産額と、足元の株価の値動きとの間には、ほぼ何の関係もありません。
目先の変動が気になってしまう時にも、ゴールに立ち返ることで、「今の値動きは、自分が参加しているゲームではない。」と思い出すことができるかと思います。

3.値動きの大きさを実感し、耐性を身に付けておこう

ゴールに向かってどっしりと構え投資を継続するには、値動きに対する耐性をつけておくことも重要です。
このためには、実際の過去の値動きをたどっていただくのがよいでしょう。
比較的最近の約14年前にも、世界は「100年に1度の金融危機」ともいわれたリーマンショックを経験しました。
この時期を挟む積立のシミュレーションを見ていただきますと、「積立でもこんなに下がるんだ!」「積立を続けていたら、こんなことになったんだ!」といったことが、実際の値動きとして実感いただけるかと思います。

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4.自分でコントロールできるものに目を向けよう

以前もお伝えしましたが、自分ではどう頑張ってもコントロールができないものを、予測しようとしたり、回避しようとしたりしても、うまくいかなかったときのショックやダメージが大きくなってしまいます。
実際に、1年前の9月は、円ドル相場は108円前後で推移していましたが、1年後の現在には1ドル145円に到達するなど、誰が予想していたでしょうか?
その時々で色々な予測を出す人はいますが、それが合っていたのか外れていたのかは、後にならないと分かりません。
ノストラダムスの予言のようなもので、信じるも信じないもあなた次第。
しかし、もし外れていたとしても、誰もあなたの資金計画に責任を持ってはくれません。

そうであれば、資産形成において目を向けるべきなのは、「世の中でこれから何が起こるか」ではなく、自分自身でコントロールできる「自分の感情や行動、目標」ではないかと考えます。

目標を掲げ、それを達成するために必要な金額・期間でコツコツ積立を継続すること(もしくは、目標のために必要な出口戦略をとること)。
大きく下落して怖くなったり、成果が出なかったりしてやめたくなったとしても、その感情に流されることなく、目標のために踏みとどまること。
このように、ご自身の感情や行動、目標に意識を向ければ、きっと資産形成も出口戦略も、納得のいく結果になるはずです。

また、ご自身の感情や行動をコントロールするためには、その際の考え方の軸となる、資産形成についての普遍的な知識を持っていることが非常に重要です。
こちらの「元気が出るニュースレター」や、「資産づくりカレッジ」で、皆様の知識習得と資産形成の成功をサポートさせていただきます!
是非今後ともよろしくお願いいたします。

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